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自動車評論家 国沢光宏さんの解説です。

ハイブリッド車の走行用バッテリー交換の件、諸説紛々。プリウスの場合、デビュー当初から強力なアンチが存在しており、ここにきて頑張り始めたように思う。トヨタ側もヘタを打っている気がしてならない。どうやら12Vバッテリー交換のような気安さで走行用バッテリーの交換を推奨しているようなのだ。

先日も2代目プリウスの3回目の車検(7年目。走行6万5千km)を受ける人がディーラーで走行用バッテリーを交換するべきだと言われたという。走行用バッテリーのチェッカーでテストしたら、新車時より容量が少なくなっているとのこと。そらそうだ。時間が経てばバッテリーなんて必ず劣化すていく。問題は劣化の速度。

確かに普通の12Vバッテリーは性能の劣化が始まると、イッキに厳しい状況になってしまう。突然終わる、と表現してもいいほど。そんなことからディーラーはトラブルを恐れて早め早めの交換をすすめてきた。儲かりますから。私が乗ってた2代目プリウスも3年目に12Vバッテリー交換を強く強くすすめられた。

私のプリウス、8年経った今でも最初のバッテリーのまま沖縄で元気よく走ってます。こうなれば12Vバッテリーの物理的な限界と言われている10年を目指して欲しいと思う。いずれにしろディーラーは危機感をアオり過ぎる。お金がいくらでもあったバブル時代の整備をそのまんま続けている、と言い換えてもよかろう。

ちなみにハイブリッド車に使われているニッケル水素電池は突然ダメになる鉛電池と違って粘る。劣化のスピードも早まらない。そもそも走行用バッテリーの全容量を使っていないため、相当ヘコたれてきても問題なし。そんなこんなで現在交換をしたプリウスも、果たして本当に交換が必要だったのか大いに疑わしい。

もしダメになるのだったら、もっと大量のバッテリー交換例が出てきてもいい。ということで、10年/15万kmはイケると今でも考えている。ディーラーで走行用バッテリー交換をすすめられても燃費が落ちていなければ問題ないだろう。逆に10年/15万km以上走ったプリウスで燃費落ちてきたようなら要交換。

プリウスの走行バッテリー交換に必要な費用はリビルドバッテリー+工賃で15万円少々。この金額、決して高いと思わない。普通のクルマの燃費を10km/L。プリウス20km/Lだとすれば、1万km走った時のガソリン代は14万円と7万円。2万km少々走っただけでペイ出来てしまう。交換が高額なホンダは厳しいです。

こらもう全ての基本だけれど、ディーラーの言われるままに整備しているようじゃ「クルマ好きのうま味」を味わえない。そもそも早すぎる部品交換ってECOと思えませんから。言われるままに整備して余分なお金を払うのはシロウトさんに任せておきたい。ということで近々電池の専門家に寿命の考え方を聞いてみます。(