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自動車評論家国沢光宏さんの解説です。

前回紹介したミラ・イースに試乗した。どんなクルマだったか? まず最も気になるだろう「安っぽく感じないか?」から。クルマそのものの仕上がり具合は全く問題なし。むしろ二つの液晶パネル(アイドルストップ関係の表示)を持つメーターパネルなど、普通の軽自動車より上質。

塗装をしていないダッシュパネルの2トーンカラーも悪くない(樹脂の色だという)。その他、シートや内装材、シフトレバーの類だって普通。強いて不満点を上げるなら上級グレードでもリアシートのヘッドレストが付かないことくらいで、決定的な「ダメだこりゃ」を持たず。

走りはどうか? 基本的に他のダイハツ車と同じエンジンを使っているため、むしろ軽量化により車重が軽くなった分だけ軽快。気になるのはアクセル開度が低いときに(例えば40km/hでの巡航)エンジンからカリカリ音が出るくらい。これ、ノッキングでなく「EGR」という燃費を改善させるための機能が音源とのこと。

この音、自動車の専門家対象の試乗会を三日間やっていて、気づいたのは私一人だという。音量としちゃ非常に小さいため、敏感な人でもオーディオを掛けていれば気づかないと思う。ちなみに吸入する空気関係の音なので、どこかが壊れるという心配はないとのこと。
アイドルストップはクルマが動いていても、7km/h以下になると作動する。試してみたら「停車する直前に止まる」という感じ。7km/hで止まることを確認したいためジワジワ速度を落としていくと、停車まで止まらない。あくまで普通に停車するケースでの7km/h以下です。

また、7km/hでアイドルストップが作動してエンジンが停止し、そこから停車せずに再度走り出す、といった意地悪な走り方をしても、違和感なくエンジンは始動する。不満点を上げるとすれば、セルモーターの音質。少しばかり安っぽいが、慣れれば気にならなくなるかと。総合評価としちゃ大合格だ。

乗り心地はどうか? 最近のダイハツ車の水準からすると若干路面からのツキ上げ感がある。試乗後に聞いてみたら「転がり抵抗を少なくするため空気圧を260kPaと高めに設定しています」とのこと。十分に許容出来る乗り心地だけれど、もし気になるのなら20kPaくらい空気圧を下げてみたらいい(燃費は落ちます)。

気になる実用燃費だが、普通の街中の交通状況で20km/L前後だった。流れの良い道なら22km/L。北海道のような平坦&信号のない道だと25km/Lに届くかもしれない。JC08で30km/Lという素晴らしいカタログ燃費、ウソじゃないと思う。

以上、クルマに趣味性を求めないなら文句なし。これほどエコな「移動の道具」は世界中探しても無いだろう。おすすめグレードはCDオーディオも標準装備される下から2番目の『L』(89万5000円)。もちろんホワイトのボディカラーしかないものの、割り切って使うなら79万5000円の『D』で何ら不満ないです。