ソニーの「Sony Tablet Pシリーズ」は、ガジェット好きの心をくすぐる仕掛けが満載の2画面タブレットだ。ノートパソコンのように折りたためるので持ち歩きに適している。NTTドコモの3G回線を使ってインターネットに接続し、外出先でWebサイトを閲覧したり、TwitterやFacebookなどのSNSをチェックしたりできる。タブレット端末としては珍しく、バッテリーを交換できるのも特徴だ。「同 Sシリーズ」よりも携帯性を重視したタブレットに仕上がっている。今回はPシリーズのハードウエア面を見ていきたい。
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タブレット端末としては最高クラスの携帯性
Pシリーズを手に持って感じるのは小さくて軽いこと。9.4型液晶を搭載したSシリーズも軽く感じたが、Pシリーズは何と言っても小さい。折りたたむとメガネケースのような形と大きさだ。細長く、丸みがあって持ちやすい。開くと5.5型の画面が2つあり、合わせて対角7型ほどのディスプレイとして利用できる。
重さはカタログ値で約372g。7型液晶を搭載するサムスン電子の「GALAXY Tab SC-01C」(約382g)に近い重さだ。スマートフォンに比べるとさすがに大きいが、ジャケットの内ポケットに入れて持ち歩けるサイズと重さだ。小さいカバンにもすっきり収まる。落下防止用のストラップ穴もある。Androidタブレットを日常的に持ち歩いて利用したい人には有力な選択肢になるはずだ。外装はSシリーズと同じプラスチック製だが、しっかりした作りで堅ろう性は高そうだ。ヒンジ部分も丈夫で動きは滑らかだ。画面の角度は自由に決められる。
2画面を活かした新しい使い方を提案
開くと5.5型(1024×480ドット)の液晶が2つある。両方合わせると、対角が7型相当のディスプレイとして利用可能。2画面を1つの画面として使ってWebサイトを表示したり、文字入力画面では上を入力画面、下をソフトウエアキーボード画面にしたりできる。ゲームは上にゲーム画面、下にコントローラーを表示するなど、2画面を活かした使い方ができる。
2つの画面の間隔が狭くなっているので、2画面をつなげて1つの画面として使っていてもそれほど違和感はない。間には余計な突起がないので、180度開くとスレート型のタブレットのように使える。
ディスプレイは、明るくて鮮やかで見やすい。タッチパネルの感度も特に不満を感じることはなかった。SシリーズのようなIPS液晶ではないため視野角はやや狭いが、外出先で使う場合は、のぞき見防止の観点から視野角が狭い方が向いている。
ディスプレイ面は、液晶とカメラ以外は何もないシンプルなデザインだ。Sシリーズと同じように、画面に集中しやすいように配慮したもので、SONYのロゴもない。
なお、スマートフォンはタブレット機器より解像度の低い液晶を搭載している。こうしたスマートフォン向けアプリを使いやすいように、ステータスバーから画面モードを切り替えてシングルスクリーン(854×480ドット)にすることができる。
プリインストールのアプリは、2画面に最適化されている。Sシリーズとは画面デザインが少し違う。
小さくても処理性能はほかのAndroidタブレットと同じ
プロセッサーには、Sシリーズと同じNVIDIAのTegra 2(1.0GHz)を採用する。多くのAndroidタブレットで使われているもので、処理性能は高い。小さくても処理性能はほかのAndroidタブレットと変わらない。アプリの動作に不満を感じることはなかった。OSはAndroid 3.2。無線機能は無線LANとBluetoothのほか、3Gに対応する。
Sシリーズと大きく異なるのはストレージだ。Pシリーズは内蔵メモリーが4GBと少ない。microSDカードはデータ領域となり、保存されたデータはカードを差し替えると入れ替わる。拡張端子類はmicroSDカードスロット、microUSB、ヘッドホン出力。USBホスト機能はないので、デジタルカメラやUSBメモリーなどを接続してデータを読み込むことはできない。
バッテリー交換が可能! 着せ替えもOK
Sシリーズにない特徴として、バッテリーを交換できることが挙げられる。上下のパネルを外すとバッテリー、microSD、SIMカードスロットなどが現れる。予備バッテリーを用意しておけば、外出先でバッテリーが切れても交換できる。
オプションの着せ替えカバー(6000円前後)が用意されていて、着せ替えできるのもSシリーズにはない魅力だ。パールの入ったホワイトとブラックの2色がある。
バッテリー駆動時間はスタンバイ時で約120時間、音楽再生時で約16.8時間、ビデオ再生時で約6.5時間、無線LANを使ってWebサイトを閲覧する場合が約6.1時間、3G回線を使ってWebサイトを閲覧する場合で約4.6時間となっている。Sシリーズに比べると音楽再生時は約半分だが、ビデオ再生やWebサイトを閲覧する場合はほぼ同じだ。
ポケットに入るAndroidタブレット
Pシリーズは、2つのディスプレイを備える斬新なAndroidタブレットだ。スレート型のものとはひと味違った使い方ができる。普通のAndroidタブレットでは物足りない先進層に受け入れられそうだ。
形状以外のSシリーズとの違いは、ストレージの容量、スピーカーがモノラルであること、赤外線通信機能やUSBホスト機能がないことだ。逆にSシリーズにはないメリットとしては、何といっても軽量コンパクトで持ち運びに適していること。ポケットにも収まる。バッテリーやパネルの色を替えられるのもモバイラーにはうれしい。持ち歩き重視ならPシリーズがオススメだ。
Pシリーズには3Gモデルしかない。販路もNTTドコモ販売店に限られる(ソニーストアでも購入は可能だが、3G契約はできない)。想定実売価格は未定だが、できれば家電量販店で購入できるWi-Fiモデルも出してほしいところだ。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110902-00000008-trendy-mobi