自動車評論家国沢光宏さんの解説です。http://ecocar.asia/


VWが世界戦略車種『Up!』を発表した。ポロより一回りコンパクトなモデルながら、中途半端な存在に終わったルポのノウハウを活かし徹底的な低コスト化&省燃費化を行っている。例えばエンジン。ルポの場合、コストも燃費もポロと基本的に変わらない。ディーゼル搭載モデルなど高価だった。

マリーのブログ

しかもホイールベースまで短くしてしまったため、キャビンスペースは4人乗りが難しいくらい狭い。多人数乗車の多い新興国だと競争力無し。ちなみにルポの全長は3525mmのホイールベース2320mm。Up!をスペックを見たら全長こそ3540mmでルポと変わらないものの、ホイールベース2420mm。

初代ゴルフの2400mmより長い。モーターショーに出展されていたモデルで確認してみたら「これだけスペースあれば実用になりますね」。また、インテリアは内張の多くを省略するなどコストダウン努力しているが、安っぽく感じさせないから面白い。このあたりは空冷ビートルを思い出させてくれる。



マリーのブログ 搭載されるエンジンは1リッター3気筒で60馬力。アイドリングストップ付き省燃費モデルの場合、EUモードで23,8km/L。ちなみにプリウスは25km/L。3ドア1リッター3気筒のヴィッツが19,6km/L。iQになって22,7km/Lという感じ。飛び抜けた良さじゃないものの、十分優秀。

その他、2013年に電気自動車を追加。ブラジルなどで売るためのメタノール仕様などもラインアップするらしい。そうそう。このクラスでは世界初となる『シティエマージョンシーブレーキ』(レーザーセンサーを使った30km/h以下で有用な自動ブレーキ)なども用意される。安いだけじゃない、ということ。

最も気になる価格ながら、今回は公表されなかった。早ければ9月13日から始まるフランクフルトショーで発表されるかもしれない。安かったら日本車にとって脅威です。最初に発売されるのは欧州市場で12月。もしスズキがVWと決別することになれば手強いライバルになるだろう。