自動車評論家国沢光宏さんのコラムです。
http://ecocar.asia/article/45023695.html
日経Webは2014年にデビューする次期型プリウスが全てプラグインハイブリッドになると伝えている。火のないトコロに煙は立たず。十分に可能性あると考えます。その場合「電池の価格を安くできるか」という大きなテーマをクリアしなければならない。補助金など期待できないですから。
現行プリウスの価格は205万円から。13日に発表されるリチウム電池採用のプリウスαを見ると、ニッケル水素電池と同じ容量にもかかわらず20万円ほど高い価格設定になっている。ニッケル水素電池が4万円だとすると、同じ容量のリチウム電池は24万円するということ。猛烈に高い!
プラグイン仕様のため4倍搭載したら(約5kWh)約100万円高! この価格であれば普通のプリウスを買った方がお得。価格差はどの程度まで共用されるか? 25kmほど電気自動車として走れるなら、15万円差以内に抑えなければガソリン代と電気料金の差額でカバー出来ないということになる。
つまり現在1kWhあたり20万円前後するリチウム電池を、1kWhあたり4万円くらいに抑えないと成立しない。楽観的に考えると、今やLGケム(韓)のリチウム電池は1kWhあたり3万円が見えてきた。パナソニックだって1kWhあたり3万円は不可能じゃないだろう。もはやメドが立っているか?
220万円でプラグインプリウスが買えるなら大いに嬉しい。ただ冷静になって考えてみると、1kWhあたり3万円になれば、リーフと同じ24kWhで72万円。つまり電気自動車だって250万円くらいの価格も見えてくる。220万円のプラグインハイブリッドと250万円の電気自動車だと、微妙な勝負。
電気代とガソリン代が今後どうなるか読みにくいけれど、ハイブリッドとプラグインハイブリッドと電気自動車は車両価格+エネルギーコストの合計でイーブンになるかもしれない。鋭いヒトならここまで読んで「もはやプリウス級のクルマは普通のエンジンじゃ生き残れませんね」と思ったことだろう。
220万円のプラグインハイブリッドの総コストは、12km/L走る150万円のクルマより安くなる。いや、ヴィッツ級ハイブリッドが出たら、14km/L走る120万円のクルマより安くなってしまう。普通のエンジン車は15km/L以上走り、100万円を切らないと生き残れないということです。