先週起きた山梨県警の一件には笑った。40代の警部補が出会い系サイトで知り合った女と会っているところに数人の男が現れ、「俺の女に手を出すな」と暴行。財布などを奪われたのだ。なんともマヌケな話だが、こうした「援交狩り&美人局(つつもたせ)」の手口は巧妙化している。フリーライターの神村雪雄氏も実際にワナにはまったひとり。神村氏に最新の手口を解説してもらった。
●バードウオッチング狩り カモの男性が出会い系で女と知り合い、「バードウオッチングに行きたい」と持ちかけられる。男性はクルマで迎えに行き、女の指示で人が来ない山奥にクルマを駐車。女は男性にキスし胸を揉ませる。そこにバイクにまたがった男どもが登場。「俺の女に何やってる」と脅して財布を奪う。神村氏によればバイクのナンバーはアルミホイルで隠していたという。
●セルフ美人局 男性はネットで女と知り合い、デートしてキスやセックスをする。ところが翌日、男性の携帯に「俺の女の体を楽しんだろ」と脅しのメールが。男性が恐怖に震えているところに女が電話してきて「ごめんなさい。彼は凶暴だからお金で解決したほうがいい」と説得。男性は男の指定した口座にカネを振り込む。
実は脅したのは女自身。2台の携帯を使い分けて恐喝男を演じる頭脳プレーなのだ。
●アリ地獄援交狩り 夜の渋谷で頻発している手口。若い女が公園で泥酔したふりをする。男性が声をかけてホテルに連れ込むと、フロントから「お友達がいらっしゃってます」との電話が。行ってみると、女の彼氏を名乗る男が「おいこら」と脅してくる。アリ地獄のようにカモを待つことからこの名になった。
●ホテルマン美人局 従業員研修を徹底していない地方のホテルがターゲット。女がひとりで宿泊してルームサービスを頼み、「仕事が終わったら部屋に来て」と従業員を誘う。油断した従業員が部屋に入り、ベッドで抱き合っているところに恐喝男が登場。ホテル側から“賠償金”をふんだくる。寂しそうな顔をして従業員を同情させる女もいる。
悪人はみんなアイデアマンだ。