オーストラリアのカンタス航空は4日、同航空が運航する欧州航空機大手エアバスの超大型最新鋭旅客機A380型機で「重大なエンジントラブル」が発生したことを受け、原因がはっきりするまで、事故機を含め、運用している同型機6機の運航を停止すると発表した。鳴り物入りで登場し、3年前から商業運航が始まったA380の安全性に対する見方が揺らいでいる。
 カンタス航空によるとこの日、乗客乗員466人が乗ったシンガポール発シドニー行き同型機の離陸直後、4基あるエンジンのうち1基でトラブルが発生し、同機はシンガポールに緊急着陸した。けが人などは報告されていない。カンタスのジョイス最高経営責任者(CEO)は「カンタスの安全性要件を満たしていると完全に確信が得られるまではA380の運航を停止する」と述べた。
 シンガポールに戻った機体は左翼内側のエンジンのカバーが一部失われた状態。シンガポールから海峡を挟んだインドネシアのバタム島では同機が落としたものとみられる破片が発見されている。
 ジョイスCEOは、問題はA380用に開発されたエンジン自体にある可能性を指摘。「これまでに見られなかった問題であり、深刻にとらえている」とし、エアバスやエンジンメーカーの英ロールス・ロイスなどによる原因究明を待つ考えを示した。

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