動画内にもあるように、2003年のロドニーキング事件を発端とし、カリフォルニア全土で人種問題が表面化、そして、暴動が乱発したのである。これと同じ時期に、新しく転任してきたエリン・グルーエル(グルーウェル)のクラスルーム203を題材にした話がこのフリーダム・ライターズ。何年か前に一度、どっかのテレビで取り上げられたので、名前ぐらいは知っているかもしれない。

2007年の映画なのだが、ドキュメンタリー用のインタビューで出演者が自ら泣いてしまう場面もある。それはなぜか?実は撮影の中で、演技をしているうちに自分自身の体験と重なり涙を浮かべてしまうからだ。それほど、人種問題や、暴動は人々の心に残っているのである。

僕はカリフォルニアには住んだことは無いのだが、この映画を薦めてくれた僕のルームメイトは高校時代をカリフォルニアで過ごした。その彼の育った地域は貧しく、ラテン系、アジア系、黒人達が共存していた。そして、彼はこの映画のような事を経験したのである。そう、このような事は未だに起こっているのである。

当時のクラスルーム203の生徒達は、ギャングが起こす問題や、人種差別からによる暴動の中で学校に通っていたのである。友人が殺された生徒も少くなくなかった。そして、社会において人種同士が対立していた為、当然のようにクラスでも対立があったのである。他にも、家庭内暴力の問題を抱えた生徒、麻薬取引やギャング集団に関わらざるをえない生徒達がいた。生徒達にとって、毎日が死との隣り合わせなのである。

14歳、15歳の子供が常に死と隣りあわせで生き、学校に来る。

映画ではない世界が本当に現実で起こっている。日本では知りえない、ありえない事が世界では淡々と起っている。日本のテレビではこのようなニュース事はあまり流れていないし、流れていたとしても視聴者の関心が低く、見逃してしまっているだけなのかもしれない。日本で見えない世界を見ようとする事は今後も無いままなのであろうか。

http://news.livedoor.com/article/detail/5100544/