米・フォードがマツダの株式の大半を売却する」というニュースが10月16日の早朝から流れ始めた。興味深いことに10月16日付けでマツダ広報本部は「記者の推測記事による報道。その関係に変化はありません」というリリースを出してます。行間を読むと「勝手なことを書くなよ!」。
 しかし! マツダ広報が完全否定したものの、午後になってさらに多くのメディアから「フォード、マツダ株を売却へ」。夕方になると「三井住友銀行が買い取る」という新しい具体的な情報まで出てきた。17日には三井住友銀行のバックにいるトヨタがお金を出した、みたいな憶測記事も。
 果たしてどうなる? と注視していたところ、18日の12時02分に『ロイター』のWebが「三井住友銀行の頭取が取得したマツダ株を他のメーカーに当分売却しない」という速報を出した。なんだ! やっぱりフォードはマツダ株を手放すのね。マツダのWebサイトのコメント、いつ引っ込めるか?

画期的な(はずの)「SKY-G/SKY-D」エンジン技術発表目前、なぜこのタイミング!?

 さて。マツダ株売却のニュースを聞き「なぜこのタイミングなのか?」と驚いた。10月21日に新世代エンジン「スカイG」と「スカイD」の公式な技術発表が行われるからだ。現時点で隠されている技術も(スカイGはバルブ系、スカイDが触媒?)公表されるだろうから、株価急上昇の可能性あります。
なんせエンジンの革命と言って良いほどの燃費を実現している(ディーゼルは信じられないほど低コスト)。もし手放すとしても株価急上昇してからでよかろう。なんたってフォードはマツダの最大株主。スカイGとスカイDを十分チェックしているハズ。1ヶ月待てばいい。いや、むしろマツダ株を買い増し、ライバル社に搭載できないよう独占するという手だって可能。売却しても新型車を1車種開発することさえ出来ない400億円程度である。買い増さないまでも、現在と同じく有利なポジション(11%を所有するマツダの筆頭株主)をキープしてればいいだろう。
 こうなると「スカイGとスカイDは厳しいと判断したのか?」みたいな意見も出てきます。興味深いことにマツダの株価を見ると、フォードのネタで売りが出たものの、現在は210円を挟んだ動き。フォードの件にも画期的なエンジンにも反応しておらず。両方無視されてます。
 いずれにせよ、21日の技術発表でどうなるか大いに楽しみ。おそらく夕方の大きなニュースで報じられると思う。もしアナリストや投資家達が発表内容を信じたなら、マツダの株価は22日から急上昇するだろう。それくらいインパクトのある技術なのだ。逆に信じなれなければ株価動かず。果たしていかに?


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