先ほど仕事の途中じゃなかったかと思いだして、気にせず仕事をしてくれと言うと、丁度終わったところだったので大丈夫ですと微笑まれた。
ミノもキュヒョンに負けず劣らず可愛い顔立ちをしている。
「なんかスタッフでも意見が分かれてたって聞いてたけど…。さっき口を出さないって言ってなかった?」
「あぁ。PROMISE YOUって元々立ち上げたのは先生じゃないのはご存知ですか?」
「そうなの?」
「ええ。先生のデザインで人気が出たのもあるし、今現在は代表も先生だから知らない人が多いんですけどね」
ミノの話だと、元々PROMISE YOU を立ち上げた前代表はとにかく自由な人だったらしい。
斬新なデザインが売りだったらしく好き嫌いははっきり分かれるタイプのデザインが多かった。
そしてPROMISE YOU に来たキュヒョンのデザインが通るようになった頃から、徐々に自分からデザインを出すことをしなくなり次第にキュヒョンのデザインが主流になってきた頃。
「あ。俺やりたい事あるから、ここキュヒョナに任せるわ」
と、あっさり言い放った。
「いや、元々やりたかったのあっちだし。なんかたまたま出したら当たっちゃったから稼げるだけ稼いで向こう立ち上げようと思ってて、今がその時だと思うんだよね」
もちろん激怒したのはキュヒョンだ。
ここに入ったのは、その代表を少なからず尊敬していたからだし、彼自身も今のデザインが楽しいのも事実だけれど本来やりたいものはまた別だったりする。
その辺りは似たもの同士と言ってもいいかもしれない。
「そんな勝手に丸投げするなら自分の好きなように変える」
そう言ったキュヒョンに笑って。
「お前のPROMISE YOUを好きな人間を裏切るなよ。今成功してるんだ。やりたいことを始めて上手くいかなかったときに困らないくらいに稼いでからやりたいことをやれ。それでも遅くないよ」
言いたいことは理解できる。
けれど、簡単に理解したくはない。
そんな葛藤の中で1つだけキュヒョンは答えを出した。
PROMISE YOUは今まで通りのデザインを提供する。
けれど年に一度は自分の好きなアイテムを発表する。