『彩をお漏らしさせる大作戦』

 
 2017年4月半ばの頃…
学校帰り、美結と分かれ道で分かれ
一人で帰っていると…
真里愛「み~ゆ~ちゃ~んっ♪」
(ポンッ)
突然後ろから真里愛が肩を叩いてきた。
美結「うわあ!びっくりした…」
真里愛「いやぁ、それほどでも♪」
美結「いや褒めてねえし」
真里愛「それより、彩って本当に高1の時に
授業中教室で大小お漏らししちゃったの?」
美結「うん、本当だよ」
真里愛「えええええ!!見てみたかったなぁ…」
美結「何でだよw」
真里愛「ねね、同じ教室だったんでしょ?」
美結「ああ、彩を保健室に連れて行ったからな」
真里愛「彩ちゃん、結構泣いてた?」
美結「そりゃあね」
真里愛「ほおおお///声上げて??」
美結「うん、お気の毒に…」
真里愛「結構いっぱい漏らしてた?」
美結「あんまり見なかったけど……うん。」
真里愛「ほおおおおおおお///」
真里愛「臭いは?結構したの?」
美結「何でそこまで聞くんだよ。」
真里愛「お願い!!気になって仕方ないの!!
聞く相手があなたしかいない。臭いはした??」
美結「…うーん……まあ……」
真里愛「じゃあ…じゃあ!」
美結「まだあるのかよ!!」
真里愛「お願い!!これがラストの質問!!」
美結「絶対だぞ。」
真里愛「スカートどのくらいびちゃびちゃで
どれくらい床に滴り落ちてた??」
美結「だからそこまで見てないんだって…」
美結「結構垂れ流しちゃってたと思う。」
真里愛「ヤバイ…ドキドキシテキタ……」
美結「変態かよ」
真里愛「そう言う美結も密かに、
ドキドキしてるんでしょ♪」
美結「はあ?」
真里愛「また彩がお漏らしするところ…
見たいでしょう…?今度は近くでじっくりと。」
美結「何言ってんだよ」
真里愛「音も…臭いも…空気も…ハッキリと。
全て味わえるわよ。私の大作戦に協力したら。」
真里愛「改めて見たいでしょう…?
あなたの最愛の彼女の恥ずかしい姿を……」
美結「……」
真里愛「大丈夫。簡単だから…ね?」
真里愛「迷うくらいならいっそやりましょうよ」
美結「……別に協力してやってもいいけど。」
真里愛「よし!その答えを期待してたわ♪」
真里愛「そうと決まったら今から会議よ!」
美結「おう。」
 
美結真里愛の家について行った後
早速、部屋で会議を始めた。
真里愛「明日の学校帰り、美結と彩と私で
カフェで会議をすると言って彩を呼ぶの。」
美結「ほうほう。」
真里愛「それで美結が彩を連れて席を外してる間
彩の飲み物に利尿剤をたっぷり入れて、次に
美結だけが席を外した時に彩に疲れがとれる
サプリと言って酸化マグネシウムを
こっそりあげて飲ませるの!」
美結「え、酸化マグネシウムって何?」
真里愛「便秘の人のためのお薬よ!
これで彩は腹痛を起こすはず…」
美結「なるほど…!」
真里愛「そして彩がおトイレに行くと言っても
私が厳しいオーラを全力で出して否定するわ。
それ程、重要な会議だと偽るの…」
美結「じゃあ俺も真剣な表情でいかねえとな」
美結「でも、彩の性格だったらトイレに行くと、
ずっと言い出せないてことも有り得る…」
真里愛「そう!彩に緊張感を抱かせて…
そのままおトイレに行きそびれて…
ついに彩が涙する時が訪れる…!」
美結「良いな!その作戦!」
美結「それにカフェっていう公共の場で…!」
真里愛「でしょ!?私天才♪」
美結「天才!そして変態w」
真里愛「それは美結もねー?w」
美結「…あっ…」
 
そして、運命の次の日…
学校が終わり美結は校門を出ると
計画通り真里愛が待ち伏せしていた。
真里愛「今から3人で重大な会議があるわ。」
真里愛「ちょっと来てちょうだい。」
美結「重大な会議?」
彩「……?…わ、分かりました。」
 
それから3人はカフェに着き椅子に座った。
を奥へと座らせ、その隣に美結が座り
二人の前の真ん中に真里愛、という配置だ。
真里愛「ウーロン茶3つ。」
店員「かしこまりました」
そして、店員が去っていった直後…
真里愛「ゴッホン!」
美結「…」
彩「…」
真里愛「ええー…、何て言うのかな」
真里愛「君達も、もう高2になったんだから。
そろそろ大人の仲間入りを教えておくわ。」
真里愛「大人の厳しさ…社会の厳しさについて。」
美結「(まるで自分が大人みたいに言うな…)」
彩「…」
真里愛「ええ…大人というものはね…」
そして、真里愛の長い話が始まり
その後にウーロン茶3つがきた。
真里愛「さ、私の奢りだから飲みなさい。」
美結「さんきゅー」
彩「えっ、あっ…あ、ありがとうございます。」
真里愛は黙々とウーロン茶を飲み
密かに美結に、目で一回目の合図をした。
美結「あぁ…彩、ちょっと来て…?」
彩「うん…?」
真里愛「どこへ行くの?」
美結「お手洗い。彩と話したいことあるから」
真里愛「分かった。すぐ戻って来なさいよ」
美結「ああ」
美結「行こ…?」
彩「うん。」
美結は、の手を引きトイレへと向かった。
真里愛「……」
真里愛「…しめしめ…」
真里愛は、今のうちにのウーロン茶の中に
こっそり利尿剤を入れ込んだ。
真里愛「ふふふ……」
 
そして、美結を連れてトイレの個室に入り
鍵をかけると…
美結「……」
美結は、を寂しげな表情で見つめた。
美結「彩……」
彩「どうした…?」
美結「…キス、したくなっちゃって…///」
彩「ふふ…///いいよ…?」
美結「はぁ…大好き……愛してる…っ…!」
美結の首を抱き激しくキスをした。
彩「ん…っ…」
美結を強く抱き締める。
美結「彩…愛してる…愛してるよぉ…っ!!」
彩「私も…っ……はぁっ…」
美結「可愛いよ…彩王子様ぁっ…!」
彩「はぁ…美結王子……大好き…っ!」
美結「はぁあ…///」
 
一方、真里愛は…
真里愛「(はぁ…楽しみすぎて待ち遠しい!
あぁ…想像できるわ…彩がトイレに行けずに
大小両方、お漏らしして…大量に。
そして大声で泣き崩れ…周りの人々が唖然と
見ていて…店員が『大丈夫ですか?!』と
除菌スプレーとペーパーを何枚も持って
駆けつけてきて…はぁあ…///
大悲惨…殺風景…最高!!♡)」
真里愛「(あぁ!早く戻って来ないかなぁ♪)」
 
そんな中、美結たちは…
美結「…ねぇ、何があっても…どんなことが
起きても俺は彩の彼氏だからね…?
彩は俺の彼氏だからね…っ…」
彩「当然…」
美結「(やっぱり…俺には出来ない……!)」
美結「(愛しの彩を騙すなんてこと…絶対嫌!!)」
美結「うぅ………」
彩「美結……?」
美結「…二人だけで帰りましょう!」
彩「えっ、」
美結「真里愛に見つからないように…」
美結の手を引きトイレから出た後
美結「気配を消して店を出るよ…!」
彩「大丈夫かな…」
美結「大丈夫、大丈夫!」
美結「遠回りしていくよ!」
は、申し訳ないと思いながら恐る恐る
真里愛が座っているほうを見ると…
ニヤニヤと満面の笑みな真里愛の姿に、
若干驚いた。
そして、美結真里愛
気付かれることなくカフェから出た。
美結「とりあえず広いお店に逃げよう!」
彩「う、うん!」
 
美結たちは、水族館にやって来た。
美結「わーい♪人生初の水族館!
彩きゅんと来たかったのよねー♪」
彩「そうなんだね!美結と来れて嬉しい♪」
美結「私も♪すっごく倖せ♡」
美結は、恋人つなぎでラブラブな
水族館デートを楽しんだ。
 
一方、真里愛は…
真里愛「はぁ…まだかなぁ~♪」
真里愛「彩の泣き顔…早く見てぇえ!///」
真里愛「どんな表情で待っていようかな?」
真里愛「こんな鋭い表情?」
真里愛「それとも、こんな怖い表情?」
真里愛「いや、こうかなぁ??♪」
真里愛は、美結たちが戻ってくるのを待ち構え
真剣に表情や雰囲気を練習していた。
まさか美結が作戦を裏切り、と店を脱出して
今頃、倖せに水族館でデートしているとは
思ってもいない真里愛であった。

 

 

 
♠登場人物♠
美結(高2)
彩(高2)
真里愛(高3)