生徒へ伝えてきたコンクール前や
自分の演奏会、
本番直前一カ月の準備について、
少しばかり書いてみます。
1️⃣スタッカート脱力
毎日。
右3回、左手3回、両手3回、最初から最後まで。
(ちょっと難易度が高い、正しく身につくまでがかなり時間がかかる、世にはほとんど知られていない練習法と感じてきました…ですが、こちらをしないでの本番迎えることは私は20年以上前からなくなりました…
というのは、こちらの効果が、
手が震えたりしてもきちんと弾け、緊張をどれだけしてもだいたい確実に音を捉えるので、したとしても最小限なミスで済んだり、本番頭が真っ白になっても体が覚えていて弾けてしまう、という不思議な効果があるために、毎回必ずしています。
ショパンのエチュードにも使え、脱力しながら弾けて疲れにくい、腱鞘炎になりにくい、私が受験期ある恩師から教えられて以来、自分なりに少し変えました。これなく舞台には出ない練習法になっています。小さなお子さんに関しては、コンクールだと音が大きいお子さんが小さいより有利な場合が多い印象ですが、こちらを一ヶ月毎日させていたら、まず、舞台1番後ろまで音が届くようになり音が貧弱ではなくなります。ただ、ちょっと難しいので身につくまで時間がかかり…経験上誤った方法でしてしまうケースが多かったのと、そうだと時間だけかかり大変なだけで全く意味がなくなるので、ここでは割愛します…)
2️⃣左手、右手のみの片手ずつ歌いながら弾く
3回ずつは必ず…
歌いながらしているので、脳にも残りやすく、又、左手歌いながらは、若干右手より私は多くします。
緊張している本番までに、歌いながら練習してきたか、脳が本番は変わるのですが、これも効果があると思います。
3️⃣一曲を細かくわけ、部分練習全てする。
場面場面ごとにイメージを強く持ってイメージの音色が出ているか、目をつむりながら弾く。
一部分につき、3回から5回。できなければできるまで。
こちらも、最初から最後まで通してだけやるより、間違いなく、脳に焼き付けられます。
4️⃣すごくゆっくりていねいに
たっぷり心を込めての練習(両手で最初から最後まで)
5️⃣ 難しいパッセージのリズム練習を何通りかしてみる。ちゃんと弾けるまでやめない、を毎日。
6️⃣作曲家伝記をまた読み直してみたり、楽譜の奥に何が潜んでいるのか、作曲家の心情等。深く自分なりの視点で書かれていない透視をするように奥まで感じてみる。それを表現してみる。毎日発見して行く心持ちで…
7️⃣何回もテープにとる。
その都度鉛筆で気づいたことを書き、その場で直してまたとってみる、
を繰り返してみる練習。
8️⃣ 和声の響きの美しさを、いちいち止まって、空間全体でじっくりと味わってみる。よく響きを聴くと思わぬ響きの感動的な美しさに持っていけたり、そのように本番でも出せる。
9️⃣ 最初と最後は必ずお辞儀から初めてドレスを着て、その時の靴を履いてみて本番同様、緊張感を持ってするために、テープにとる→その場で聴いて何が足りないかその日の練習に役立てる。
生徒には遅くも2週間前から衣装は着せて、私は1週間前から靴もセットで毎日します。緊張の空間に慣れておくため…
いくつか、もう少しあるのですが、今日はこの辺で…
少しでも何かのご参考になれば、幸いです…