俺たちに明日はあるのか
火曜の夜、やすけの散歩の帰り道、彼女と喧嘩をした。
引越し以来、久々だったような気がする。
内容は…なんだろう。
まとめると、価値観の違いだろうか。
俺は、自分と他を比較しない。
自分がどうあるかが大切だし、他の人を羨ましいとも思わない。
なぜなのかは、自分でも良く分からない。
もしかしたら、小学校を6回も転校した環境のせいかもしれない。
幼少期に、同じ人、同じ集団の中で長期間生活しなかったので、自分がどうするか、の方が、他者との関係において自分がどうか、よりも大切なものとして染み込んでしまった気がする。
彼女は、人と比べる。
他の人と比べて、自分はどうか、と考えるそうだ。
俺と二人だけの世界では、俺のことを愛してくれている。
でも、外の世界を見てみると、自分が不遇だと思うらしい。
俺は大学卒業も遅かったし(浪人したり、大学辞めたり、変わったりして)、卒業後に弁護士を目指して勉強していたため(結局実らない夢だった)、同じ年齢の人よりも、社会経験が乏しいし、給料が安い。
その代わりに、得たものもあると思っているけど(ただし、彼女はそうは思っていないと思う)。
また、現状病気を患い、傷病手当しか収入が無い。
いろいろと言い合った最後に、彼女の口から出たのは、「離婚届とってきてよ。こっちはいつでも書くからさ。」だった。
俺も、「お互いの生活に干渉するのは止め、ってことにしよう」と言った。
この会話を最後に、二日間話をしていない。
水曜は、家に帰るのが嫌で遅くまで球屋にいた。
木曜も、球屋に篭った(球は撞いていない、面倒くさい客として)。
朝は俺が起きる前に彼女は出勤しているし、夜は昨日、一昨日共に部屋には居たようだが、話はしていない。
今日はまだ帰宅していない彼女。
俺は家に居るけど、晩御飯も済ませたし、非常に気持ちが疲れているので横になってしまおうと思っている。
さて、俺たちに明日はあるのか。