先月、5月25日。

最後のピアノ発表会に息子が参加させて頂きました。


小学校入学から中学1年まで在籍し、その後は発表会にゲスト出演という形で歌う場を与えて下さいました。


先生は今後、違う分野にチャレンジされるというので、最後のお別れと、これまでの感謝、先生の門出を祝う気持ちで、最後の曲を選びました。



1曲目はトスティ「私に静けさを」

先生の伴奏で歌う、最後の曲となりました。


2曲は、合唱曲の「いのちの歌」

敢えて、イタリア歌曲でもアリアでもなく、合唱曲をアカペラ独唱で歌う事にしました。

小学校の合唱部で何度も歌ってきた曲です。

自分の根っこの部分で感謝を伝えたかったのでしょう。

先生には伴奏は休んでもらって、最後の曲は聞き役になって貰うために、敢えて無伴奏にしました。





たくさんの思い出に感謝しながら、噛み締めるように歌っていました。

伝えきれたかな?


記念品は、一人一人にピアノのハンマー。

以前ピアノを修理した時に取っておかれたものだそうです。

皆がずっとレッスンで使っていたピアノのハンマー。

今は一人一人の手に渡り、歴史と絆を全員に分け与えて最後を閉じるなんて、なんて素敵なんでしょう。

しかも、「ハンマーのフェルトの部分にアロマオイルを垂らして使ってね」と、アロマオイルもセットで。


香りと思い出は結びつき、いつまでも余韻が覚めない残響のような、素敵なお守りです。



このお守りを持って、息子はもう一度音楽の進学に挑戦します。

ブランクがあるのでどうなるか分かりませんが、まだまだ母の奮闘は続きそうです。。