本棚は分割せよ
困難は分割せよ
と哲学者デカルトは言った。
本屋の棚は詰め込みすぎのような気がする。
棚だけではない。
平積み(棚の前に積んである本)もだ。
とにかく可能な限り埋め尽くすという感じだ。
まあ、雑誌にしろ、書籍にしろ、新刊が多すぎっていうのもあるが、
だからといって、それを詰め込むだけでは能がない。
中学生でもできる。
本屋は毎日のように本を見ているわけだから、棚を見ても、
何某の新刊だ、流行のアレでまとめてある、なんて一目瞭然なわけだ。
いわば、棚を分割していると言っていい。
これは自分の店だけじゃなくて、他の店に入っても同じで、
棚を見た途端、自分なりに分割している。
ところが、お客様はそれが出来ない(と考えた方が良い)。
棚を見たら、それは壁と同じに見える(同上)。
平台の本も棚の本も全部つながっているのだ(同上)。
目の前にあるのに
「旅行ガイドはどこにありますか?」
とか訊かれることはないだろうか?
本屋としては、どう見ても目の前にあるんだけど、
でも、お客様には見えないのだ。
男の人だったら、化粧品売り場を想像してみれば良い。
たぶん、どれも同じに見えて、
「ファンデーションはどこにありますか?」
なんて訊くに違いない。
だから、分割しなければならない。
そのためには、詰め込んではならない。
隙間がないと分割できないからだ。
分割しなければならないということは、
逆に言えば、上手く分割すれば、
自分が見てもらいたいように棚を見てもらえるということだ。
これを使わない手はない。
本棚は分割せよ