AP通信から「金持ちはますます金持ちに:メイウェザーとパッキャオの報酬は天井知らず」。
まだ一般販売されていないにもかかわらず、チケットは額面価格を飛び越えてプレミアが付いている。当初1億2000万ドル(144億円)と見られていたメイウェザーの報酬は、低く見積もっても1億8000万ドル(216億円)になると見られている。パッキャオはそれよりも少ないとはいえ1億2000万ドル(144億円)は軽く超えそう。「この5年間積りに積もったファンの期待が一気に爆発している」と話すのはパッキャオをプロモートするボブ・アラム。「ボクシングファンでなくてもこの試合がいかに大きなものかを理解している。メディアが宣伝してくれたおかげもあるが、対戦が熱望された最初の年、2009年はリーマンショックで仕事にあぶれた人も多く、娯楽に使う金もなかったが、今は違う。MGMだけでも(他の多くのホテルリゾートも賭けやクローズドサーキットで便乗している)ゲート収入は従来の記録(メイウェザーvsアルバレスの2000万ドル=24億円)を大きく上回り7200万ドル(86億円)以上になる見込み。普段は無料チケットでリングサイドに座るセレブ達ですら今回はチケットが入手困難で、自腹で購入する動きも出ている」。
SkySportsは英国とヨーロッパの多くの国でこの試合をPPVで放送すると発表しているが、こうした海外での放映権からは3500万ドル(42億円)の収益が上がるとみられ、他にもメインスポンサーのテカテビールなどスポンサー収入は1000万ドル(12億円)を下らない。
そして注目は、1件100ドル(1万2000円)かそれ以上とも言われるPPVをはたしてどれくらいの人が購入するか?という点。PPVの購入数はここ数年低調だが、メイウェザーvsデラホーヤの244万件は軽く突破して300万件の大台も超えると見られている。史上二度目のジョイントベンチャーに乗り出すHBOとSHOWTIMEはまだPPV単価を発表していないが、100ドルだとしたら300万件販売で3億ドル(360億円)の売上になる。このPPV収益は慣習的には興業側とTV局側とで半分ずつに山分けだが、今回に限っては65―35で興業側の取り分が多くなる契約が結ばれており、興業側は300万件販売だとしても240億円を手にすることになる。ここに海外放映権料やスポンサー収入の歩合と、招致フィー(会場のMGMグランドが興業側に支払う招致料、メイウェザーやパッキャオクラスで通常約800万ドル(9億6000万円と言われているが今回はその5~6倍を支払ったという説も)などが加算されて、最終的に二人のファイターは最低でも3億ドル、その6割、180億円がメイウェザー、4割、120億円がパッキャオの懐に入る。
今月11日の記者会見。メイウェザーは「12ラウンド36分間で9ケタの金を手に入れるってことさ。そんな世界誰も知らないだろうが、現実にここにあるんだ、そして世界中がこの試合を注目している。こいつはどうしたって負けるわけにはいかないわな」と静かに笑った。
