家の近くにバスケットコート二面ほどの小さな公園がある。毎朝7時ごろ、その公園の脇を通って駅に向かう。その時間に毎日、70代位の小柄な女性と小学校5、6年生くらいの男の子が野球の練習をしている。

 

やや小太りの男の子が、おばあさんが投げるビニールのボールを打って練習している。また、そのお婆さんが上手いのだ。お婆さんがああしろ、こうしろと男の子に教えている。

 

今日はボールではなく、バトミントンのシャトルをおばあさんは投げていた。ボールより小さいシャトルの頭に男の子はバットを合わせて打つ練習をしていた。

 

父親と息子のキャッチボールや野球の練習はよく見かけるだろうが、男の子とその祖母らしい女性との練習は微笑ましい。この子が成人して歳を取っても祖母との野球練習は一生の思い出になるだろうなあなどと想像しながら公園の脇を通っている。