篠原鋭一老師が新聞のコラム欄に出ていた。老師は自殺予防に尽力しているかただが、新聞記事によるとオレオレ詐欺の被害者の老人が身内に騙されたことを責められれて亡くなることがあるという。

 

息子のためと思って行ったことは、全く評価されず騙されて、息子が受け取るはずの遺産の一部が減ったことを息子あ身内に責められるという。

 

息子が大変だ、孫が大変だということで、息子のため、孫のためにやったことなのに。ありがたがられこそすれ、責められることはないと老師はいう。

 

自分の親がもし騙されたら、私も「なぜあれほど注意しろと言ったのに騙されたのか」と責めるだろう。まして、その後の生活費を頼りにされたのではたまらないと。

 

しかし、よーく考えてみると篠原導師の言うとおり、息子である俺のためにやってくれたことだと思うと責めるのは筋違いのような気がしてきた。責めなければ老人は孤立しないし。望まない孤独や孤立のない社会をいかに作るか考えたい。