一周忌の法要を弟弟子と二人で行った。普通ならば、住職がいるので安心してできるのであるが、いないと緊張する。住職がいない法要は少ないので、住職の役割までするには経験不足であったが、なんとか見よう見まねで終えることが出来ました。

 

法話は一周忌の喪明けとお経の意味合いを話しました。あげたお経は、お経のスーパースターの「般若心経」、道元さんの「修証儀 発願利生と行持報恩」と「自我偈(妙法蓮華経如来寿量品偈)」。私の好きなお経ばかりですので、気持ちがよかった。

 

神奈川県に鶴見大学という歯医者の学校があります。ここは曹洞宗(永平寺と總持寺が本山)という宗派の学校で、ここの大学の校訓に「大覚円成 報恩行持」(ダイガクエンジョウ ホウオンギョウジ)というのがあります。

 

私はこの大学の卒業生ではありませんが、いい大学ですね。こんな校訓を掲げる大学はそうありませんよ。大覚、悟りのことですな。円成する。悟りを得る。報恩、字の如く恩に報いる。行持は修行することでんな。

 

平たく言えば、悟り得るために世のため人のために修行せんといけんよ。もっと言えば、人として納得して人生を送るには、世の人や物や自然に感謝して、小欲知足で生きんといかんよ。ということでしょうかね。

 

こんな大学ばかりだと歯医者の世界も、もちっとまともになったかもしれませんな。ちなみに、私、鶴見大学歯学部を受験して落ちたのよ😂50年前の話です。