戸籍は、一度には取れない。取れないのは一度にはどこに戸籍があるかがわからないのだ。今の戸籍に一つ前の戸籍が書いてある。その一つ前の市役所に依頼してそこの戸籍を取るとその前の戸籍がわかる仕組みだ。全く厄介な作業であった。

 

土地の登記も大変であった。土地の上に立っていた家が登記されていないのだ。未登記なのだ。未登記では相続もできないし得ることもできない。昔は未登記だと家屋の固定資産税が掛からなかた時期があるらしい。今は、登記はされていなくても、固定資産税は請求されてくる。航空写真などで市役所の人間が調べて課税するそうだ。

 

さらにそれから、兄弟間での遺産相続の協議。相続税の申告と大変であった。兄弟も複数いると何とかなる申告をごまかしたいなどと思う輩がいる。わからぬわけではない。税金を払っても、国民のためにちゃんと国が使っていると実感が湧かないから。しかし、税務署に指摘されれば重加算税がかかるのでやめるべきだと思う。

 

まあ、相続に半年以上も労力を使わなければ成らないことを思うと税理士や司法書士に一切をお願いした方がいいかもしれない。

 

まあ、父の遺産のおかげで、女房と四国巡礼の旅費が出来たのだから父に感謝すべきか。しかし、少なくも残った人が困らないように、これまでの戸籍は生前から集めたり、エンディングノートは書いておくべきであろう。