先日友人から父親がなくなって遺産相続手続きをしているが、土地の所有を巡って兄弟姉妹間で分割協議が進まず、裁判に発展しそうな勢いだという。

 

こんな話を聞いて、数年前の自分相続を思い出した。母が父より先に10年前に亡くなり、父が5年後になくなった。母の時は、貯金も何もないから相続の心配事は何もなかった。ところが父の時は大変だった。

 

肺炎で入退院を繰り返し、入院中に心不全で亡くなった。85歳だった。生前、もしものことを考え、大事なことをエンディングノートに書いてもらおうとを父に差し出したところ「縁起でもない」と怒鳴られ、突き返された。

 

さて、亡くなって家の中を兄弟で遺品の整理をしたが、遺書は出てこないで、亡くなる一年ほど前にしたためたメモが出てきた。それには、国債やA社株券がB証券会社にあると書かれていた。他に郵便局の通帳が2冊。一冊は母親名義だ。?!。

 

B証券会社に国債と証券を問い合わせると、とっくに解約されていた。母親名義の通帳は生きており電気代や水道代が引き落とされていた。しかも、数百万の預金が入っていた。父親はそんなことは生前一言も行っていなかった。

 

相続に必要な戸籍謄本集めも大変だった。父に隠し子がいない証明をするために18歳から死ぬまでの戸籍を集めなければならないが、父は戸籍を引越しの旅にかえていて、その戸籍を引越し先の市役所ごとに集めなければ成らなかった。(この後は続く)