さて、今日はウイルス対策として歯磨きと放下着(ほうげじゃく)について記したい。

 

歯磨きは口腔内の細菌を減らすことである。歯ブラシ、歯間ブラシ、糸ようじなどを使っての清掃だ。口の中の細菌をゼロにすることは困難である。だが、減らすことでインフルエンザの罹患率が減少することは、高齢者施設で実証済みである。歯科会では周知の事実である。

 

口腔内細菌はサイトカインという起炎物質(炎症を起こす物質)を出し、口の中の中咽頭の粘膜を傷つけ、インフルエンザウイルスの細胞内の侵入を手助けしていると考えられている。

 

このため、口腔内を清潔に保ち、細菌数を少なくすることが肝心であり、新型コロナ対策の一つとしても言えることであろう。

 

次に「放下著」(ほうげじゃく)。「著」を「着」と書いているものもあります。意味は「投げ捨てる」ということです。執着しないということです。

新型コロナウイルスには誰しも罹りたくないことは、当たり前です。そのために、万全の予防策を取るわけですが、不安ばかりが先行してトイレットペーパーを買いだめしたり、マスクを買いだめしたりと必要な人に必要なものが行き渡らない現状があります。不安からくる貪りと思います。

 

不安は取り除こうとすれば、するほど益々、不安が頭から離れなくなります。十分な対策をとっても現代医学や予防法では限界があります。安心をしてはいけませんが、妄想を膨らませる必要は全くありません。やるべきことをやって病気にかかったらかかった時と心を放下することも考えてみてください。

心の放下には、坐禅がおすすめです。
 

このほか、エアロゾル(空中浮遊ウイルス)対策として、窓開けの換気、人混みの回避などは申し上げるべきもありません。🙏