石田徹也遺作集
テレビ番組「美の巨人たち」で石田徹也を知る。
当時、彼の生涯と作品にものすごく引き込まれた。
自分自身が精神的にも病んでいた時期でもあり、彼の作品に感覚的と人のとらえかた、社会のとらえかた、自分を中心においた周りの見え方にとても共感したのを覚えている。
けして、明るくポジティブな作品ではなく、暗く、悲しく、ネガティブな印象を与える作品。
この画集を一枚一枚めくる度、彼の心の叫びが伝わってくるような感じだった。
当時の自分とリンクした作品、今でも書棚にしまってあるが、最近は手に取ることはない。
それでも、ずっと忘れずにいる。
そして彼の「なにか描かないといけないよう気がして」という言葉。これもずっと忘れずにいるんだろう。