十月七日~八日の連休に一泊二日で伊香保温泉の岸権旅館に行って来ました。
妻が前々から私の母の喜寿のお祝いを温泉で・・・と計画してくれたのだが母の体調が芳しくなかった(高血圧)とかで伸び伸びになり今回は傘寿のお祝いという事になった。
まだ誕生日は来ていないのだが前倒しの誕生会という事になった。
久しぶりの一泊旅行に母はワクワク感を隠せないのか、頻繁に温泉の話をしていた。
「伊香保はもう寒いのかね?」とか「温泉は私は一回入ればいいや」とか「料理は部屋に運んでくれるのかね?」、「私は鼾が煩いから離れた場所に布団を敷いて欲しい」等・・・。
伊香保に向かう当日は早朝から着信があり掛け直してみると「何時頃迎えに来るのかね?」と・・・。
温泉への意気込みが感じられ少々立腹した。
実家に行き母を乗せると渋川方面へと車を走らせる。
ゴロ~さんはお留守番である。
昼食を途中で食べて行こうという事になり赤城山に向かう道の端にある『桑風庵』という蕎麦屋に寄る事にした。
ここの蕎麦は旨いと評判の店である。
蕎麦だけでは味気ないので舞茸の天麩羅と野菜の天麩羅も注文した。
評判通りの味で旨かった。私は以前にも友達と来た事があったが妻と母は初めてだったが満足していたみたいだ。
腹が満たされると再び車で移動する

渋川から伊香保に向かう途中にグリーン牧場というレジャー施設?がある。
ここに母は寄りたがっていた。ここのソフトクリームが旨いので食べたいというのだ。
どこで調べたのか?誰から聞いたのか?・・・不明だが。
世間は三連休中日という事もありかなり混んでいた。駐車場が満車なので道を挟んで逆側の駐車場に車を止めた。そして牧場内へと入館する


普通の牧場だが中にはちょっとしたお土産屋や売店があり、ソフトクリームやジュース、アイス等を売っている。
また山羊や羊、兎等の散歩も出来るらしい。
それに馬やポニーにも乗れるらしい。母に乗馬を勧めたが、落馬でもしたら洒落にならない。
無難なところで山羊の散歩をする事にした。

そしてまだソフトクリームを食べたがっている母の張り切りように私と妻は愕然とした。
牧場を後にした私たちは午後三時にチェックインする予定の旅館へと急いだ。凄い坂道に車が動かなくなりそうな事態にも陥りそうにもなったが何とか無事に旅館前に辿り着いた。
ロビーで少々待たされたが用意された伊香保名物の湯の花饅頭とお茶を頬張りご満悦な母。

部屋は七階であった。妻がだいぶ前に予約を入れてくれたので良い部屋が取れたのだ。
担当の中居さんが部屋を案内してくれていろいろ勝手を説明してくれた。かなりおしゃべりな中居さんだった。
そしてとりあえず温泉に入ろうという事になった。
ここには三つの温泉があり、一つは離れ露天風呂、そして展望大浴場、大浴場とある。
まずは展望大浴場というのに入ってみようという事になった。母も付いて来た。
ガラス張りで外が眺められる浴場は空いていたのでゆったりと温泉に浸かる事が出来た。
やはり温泉は気持ちが良い!妻たちは時間が掛かるだろうと思いゆっくりと至福の時間を過ごしているとボ~ッとしてしまった。温泉から出ると既に妻と母は出ていて私を待っていてくれた。
母は「あ~気持ちよかった」としきりに言っていた。
部屋に戻り一息付いて私と妻は伊香保の名所でもある石段に行く事にした。
母ははしゃぎ疲れたのか部屋で待っていると言って付いて来なかった。
暗くなる時刻にこの石段を堪能するのは風情があるのだ。
薄暗い石段にポツンポツンと明かりが灯り、仄かに周りが明るくなる雰囲気は格別だ。
まだやっている店もあり店の明かりと同居して綺麗に灯っている。

近場の旅館も見て回った。
旅館に戻ると母はテレビを観ながら部屋に置いてあったパズルをやっていた。
パズルはまったく成功していなかった。
七時半からが夕食なので二階にある榛名の間という場所に行かなくてはならない。
のそのそと三人で歩いて行くとテーブルに既に料理は用意されていて担当の女性がいろいろと料理の説明をしてくれた。なかなかの料理で三人全員が満足した。

心行くまで料理を堪能して部屋に戻るともう一度温泉に入ろうという事になった。
今度は離れの露天風呂に行こうという事になった。
エレベーターで一階まで降りて行き道を挟んで向こう側にある離れの露天風呂まで歩いて行くのだ。
もう外は真っ暗で外灯が良い感じに灯っている。ちゃっかり母も付いて来ていた。
「外灯が綺麗でいいもんだね」とまたも母が利いた風な口を利いている。
この離れ露天風呂は檜の浴槽に浸かって温まるだけのものである。
シャンプーや石鹸は使用してはいけないのだ。
露天風呂とは言っても屋根付きで一部吹き抜けになっていて外から冷たい風が入って来ると気持ちがいい。
湯加減も良い感じである。本当に浸かるだけなので暫く入っていると客が入って来たので私は出る事にした。
それまでは貸し切り状態だったのだ。
カウンターのある待合所で妻たちが出て来るのを待っていると暫くして母が講釈を垂れている声が聞こえて来た。「あー気持ちよかった。私にはあのくらいの湯加減がいいよ。あー極楽、極楽」
講釈は母の満足感を示していた。
部屋に戻りと暫くテレビを観ながら、私は妻と夜中にまた今度は大浴場へ行こうと話していると母は「私も行こうかね」と言ってはいたが気が付けば浴衣に着替えて布団い潜り込んで寝入っていた。
それなので起こすのも悪いと思い妻と二人で大浴場へと向かった。
十二時近かったせいもあり大浴場も貸し切り状態であった。けっこう広い浴槽で一人で入るにはもったいないくらいであった。割と長めに湯に浸かって一日の疲れを癒す事が出来た。
翌朝の朝食はバイキングであり、バイキングというものが初めての母は戸惑っていたが妻にいろいろ教えてもらい、周りの人を見ながら何とか楽しんでいたみたいであった。
部屋に戻り朝風呂に行こうと妻と話していると「私も行こうかね」と母の声。
朝風呂は離れの露天風呂に行く事になった。ただ浸かるだけの温泉だ。
母は「私は風呂は一回でいいや」と言っていたが結局のとこ三回入った事になる。
そうとう気に入ったのだろう
チェックアウトして旅館のバスで駐車場まで送ってもらうと私たちは名残惜しいまま榛名湖へと向かった。
榛名湖畔でははくちょう丸を見たり周辺の景色を眺めたりして帰途に就く事にした。
「風呂が気持ちよかったねえ」と母はしきりに言っていた。
そして私に小声で妻にいろいろしてもらってお礼を言っておいてくれと言った。
自分で言えばいいのにシャイな母はなかなか・・・。
数ヶ月前から旅館の手配をしてくれて計画を立ててくれて、おまけに母の世話までしてくれた妻には感謝の気持ちでいっぱいである。
