かつて私も働いて居ていた事がありました。会社員という名のサービス業。首都圏中心に東北・関西・海外・・230店舗位の会社。


店舗拡大しすぎた為に私は会社最年少の19歳から1つお店を任せられました。そして、お世話になりました。男社会、職人さんも居て、「女のくせに・・こんな小娘が・・」なんて良く言われたもんです。その度に「オッサン達なんかに負けてたまるかぁ~!」なんて思ったものです。


今にあの勢いを分けて欲しいくらい(笑)


爪を短く切っても、魚を仕込むと爪の中は真っ黒。常に水仕事だから、手荒れは激しい。寒いし重労働。そして常に自ら全てが生臭い!!


会社とオーナーに挟まれるインストア向きだと言われ、最後の方はずっとインストアに。インストアで働いていると土・日・祝・・・イベント時、年末年始なんかは、家族連れが多くて「ああ・・幸せそうに見えて羨ましい・・」よく思いました。世間がお休みの時やイベント時期は、私達にとって繁盛期です。まぁ・・私には働かないといけない事情が多々あったので、それを成し遂げるまでの我慢だと自分に言い聞かせてやってましたが(笑)


お客様が幸せそうに見えて仕方ない裏には、サービス業の悲惨な勤務実態がありました。1店舗の社員配属は1~2名。何とかパート契約であるメンバーさんに協力してもらわないとお店は回らない。けれど、30名全員が魚の仕込まで出来る訳もなく、結局朝5時~お店に入って仕込みに追われて、帰宅は24時過ぎでした。酷い時は月2回のお休み。それも、公休はちゃんと押しての出勤。勿論、残業代なんて出ない。年末年始は、1年で1番の忙しさ・・2週間連続出勤なんて、当たり前。実際の労働時間は300時間超え・・それがサービス業の実態。悲しすぎる暗黙の了解。去年から、労基が入って緩和されつつありますが。


お客様には、時化で欠品の魚ばかりを欲しがられたり、ある物は手に取ってもらえず、新しい物が欲しい・・。この予算で何時までに○○○個頼みたい!!異物混入は奇跡的に1度も来なかったけど、色んな価値観の違いから「今から家に謝罪に来い!」沢山ありました。


多分・・私の謝り癖はそこだな・・みたいな(笑)


「しーちゃんは家でじっとなんかしてられないタイプだよ」なんて仲間に言われて退職したけれど、未だにこの自由な時間に全く飽きません(笑)


地震が来て、サービス業をしている仲間を見ていると心が苦しくなります。電車が停まって辿り着けないのに店が開く。お客様からは「何で売場に何にもないの?」と言われる。そして計画停電で、閉店を余儀なくしなくてはならない。でも、お店を開けると買いだめをされて、一向に製造が追いつかない。停電中の作り置きも出来ない。


お客様側のわからない未来の要らない心配だったり、人間の無限欲から、仲間は疲れ果てて、みんな倒れそうな状態。


それでも家族の為、自分の為、被災地の為、みんなの為に・・


一生懸命、全力投球で働いてくれている。


公にならないけど、みんな・・日本のみんなの為に一生懸命、頑張ってくれてる。それだって働いた分が入らない会社もある。下請け会社が沢山被害を受けてる所もある。


この奉仕心、少なくとも私にはわかるよ。だから胸が痛くなる。


もう十分、頑張ってるから、頑張って!なんて簡単に言えないけど、


世の中には動きがあるから、奉仕心でやり遂げたならば、きっと


いつかその良い動きが回って来るから、もうひと踏ん張り・・何とかお願いしたい。


心から思う・・「エライよ!!みんなの為に本当にありがとう」


しーは、そんな頑張るみんなの応援隊長だよ~


フレーフレー/ヾ