トンボが来た! | ちっちゃいもの倶楽部

トンボが来た!

子供が学校から持って来たヤゴ

これから どうしようかと悩ませてくれたヤゴ。

ヤゴはトンボになると言うが、こんな気持ち悪い物がトンボになるなんて いまいち信じられなかった。

 

ところが、早朝、ヤゴに変化が!

トンボ⑤

ヤゴは孵化する時に木の枝に登ると言う。

その通りだ。

剣山に刺してあった木の枝に登って、逆さになって脱皮のような形になっていた。

まだ この段階ではトンボの兆しは見えない。 

 

トンボ③

トンボらしき姿にはなっているが、色もなく、羽もくっついて しわしわである。

向きを変え、自分の抜け殻にしがみついている。

風が吹くたびに抜け殻が揺れるのだが、足を動かしながら抜け殻にしがみついている。

 

 

 

トンボ②  

羽が ぴんとしてきて トンボ自体も色づいてきた。

もう、ここまで来たら トンボに見える。

でも、動かない。

飛ぶ気配もなく、時間だけが過ぎる。

 

 

もう しっかりトンボになった。
トンボ④

 しかし、いつまで経っても飛ばない。

羽もまだ弱々しく、飛べるような堅さの羽ではなさそうだ。

 

子供が帰って来たらトンボになっていてビックリするに違いない と思い、木に止まったままのトンボを玄関の中に入れた。

玄関の中に入れても動かない。

ずーっと 見張っている訳にもいかず、結局 そのまま出かけた。

 

トンボになった日、子供のオープンスクールだったので、夫と2人で学校に向かった。

帰りは子供と三人で帰って来た。

トンボになった事を子供に話すとビックリしていた。

 

玄関のカギを開ける時 トンボが飛び出してくるかもしれない。

覚悟を決めて身構えた。

ところが、どこにトンボがいるのやら、全然見つからない。

 

夫が隅にいたトンボを見つけ つかまえようとしたが、トンボは気力があるのか、ないのか羽音が弱々しい。

このトンボ、何トンボなのだろう?

あまり見た事のないトンボだった。

 

トンボ①

 

いよいよ玄関のドアを開けて トンボを逃がしてあげようとする。

先ほどまでは 羽音も弱々しく、飛ぶ気配も感じなかったトンボだが、ドアを開けて風を感じた途端 勢いよく飛び立った。

トンボは高く高く 風に乗って飛んだ。

 

子供は空を見上げて言った。

 

 

「行っちゃった」

 
 

 

トンボは あっという間に姿を消した。

最後に子供が

 

「あんな気持悪いヤゴが トンボになるなんて不思議だねぇ」

 

と言っていた。

 

私も夫も初めてヤゴからトンボになるところを見たが、なかなか有意義な体験をさせてもらった。