私のYoutubeのコメントでソーラーパネルのお勧めを尋ねられた。

コメントで回答するには長くなりそうなので、こちらで私のソーラーパネルの選び方を述べたい。ただし、1種類のパネルしか使ったことがないので、お勧めの機種を述べることはできない。ソーラーパネルを買おうか迷っている方の参考になれば幸いである。

 

①安いセット販売に騙されるな

 ポータブル電源と100Wパネルのセット販売はよくある。確かに同じメーカーのものなので、接続プラグが合わないということはない。メーカーがセットにしているのだから、これを買ったらポータブル電源にバンバン充電できると思うだろう。しかし、1000Whクラスのポータブル電源に100W程度のソーラーパネルで満充電はできない。

②1000Whクラスのポータブル電源にはパネルは合計400Wくらい欲しい

 ソーラーパネルは好条件でも7割程度の発電で、100Wのパネルだと70W出れば喜ぶレベル。満充電には好条件でも14時間くらいかかる。私の真夏快晴時の200Wと400Wの実験では、実際に7割程度の発電ができる時間帯は10時から14時だった。好条件での14時間は夢物語だ。1000Whクラスのポータブル電源ならパネルは合計で400Wは欲しいというのが実感である。

③設置場所に合うパネル形状を選ぶ

 *折り畳み据え置きタイプ

  セット販売によくあるタイプである。

  広い日当たりのよい庭に設置するタイプ

  重量はかなりある。(Anker Solix PS200で7.9kg)

  置き場所や設置の向きや角度を変えやすい。

 

 *フレキシブルタイプ

  ベランダやテラス屋根に設置するタイプ

  わずかだが柔軟性があり、軽量で扱いやすい(4kgくらい)

  ベルトやチェーンで手すりや物干しに固定する

  設置はそれぞれの環境に合うように工夫が必要

 ↑この設置方法は、設置角度が悪く影ができてほとんど発電できなかった。

④サイズを計って段ボールで模型を作って置いてみよう ※これが一番大事 

 どのタイプであろうと、ソーラーパネルは大きい。目当てのパネルのサイズを商品説明で確認して、ダンボールで同じサイズのものを作って設置予定のところに置いてみよう。実際に置いてみて、影が差さないか確認することが重要である。パネルに一部でも影が差すと発電量が激減する。季節によって適正な設置角度は変化するので、角度の変更が可能かも確認しておきたい。大きすぎて置けそうもないとか、影ができて発電が期待できないというのであれば、正直パネルは諦めた方がよいと思う。買ってから後悔するのは悲しい。

⑤いきなり400Wを買わなくてよい 

 ④のテストをした上で大丈夫なら、まず200Wを購入し、実際にどのくらい発電できるかを確認することが重要である。設置の向きや角度をいろいろ試してみて、一番よさそうな設置環境がわかってからもう一枚追加購入でよいと思う。発電量が思わしくない場合は、2枚に増やしても意味がない。私は1枚での満充電は難しいとわかってから追加購入した。追加購入する場合は同じパネルにしよう。直列接続にしろ、並列接続にしろ、異種のパネルの接続は難しい。1枚で400Wは高価だし重い。

⑥ポータブル電源とメーカーが異なるパネルでも使える

 ソーラーパネルとポータブル電源の接続部分の形状が合えば、メーカーが違っても使える。形状が異なる場合でも変換アダプターを購入すれば使える。いろいろ調べるのが嫌ならば、同じメーカーで購入した方が無難ではある。私がALLPOWERS SF200を使っているのは、以前はALLPOWERS製ポータブル電源を購入していたからである。

 実は、私がいる実家ばかり充実させるのも申し訳ないので、先日家族のいる別宅用のポータブル電源Dabbsson DBS1300とソーラーパネルDabbsson  DBS200SFを1枚購入した。そちらの設置は夫に任せているのでまだ使用していないが、長さがALLPOWERSより短めで使いやすそうである。実際に使ってからパネルを1枚追加購入するかもしれない。

 

端子の形状

ソーラー充電ケーブル 変換アダプター

 

⑦ポータブル電源のソーラー入力を確認して制限内のパネルを選ぶ

 ポータブル電源の制限を超えるパネルを購入しても使うことはできない。

ポータブル電源とソーラーパネルの商品説明で最大Wと電圧Vを確認すること

 

ポータブル電源 接続方法 ソーラー入力
Anker C1000 XT60 11~60V、最大600W
Dabbsson DBS1300 XT60 12~60V、最大400W
 Jackery  1000 New DC端子 16~60V、最大400W

 

⑧ソーラーパネルの規格を確認する

私が購入したフレキシブルパネルの規格のみ記載する。据え置きタイプ等、他のものはそれぞれの販売サイトをご参照いただきたい。DBS200SFはまだ使っていないが、私が今後買うならこちらを選ぶ。サイズが扱いやすいのと、2枚接続する場合の電圧的に並列・直列のどちらも可能だからである。

 

ソーラーパネル 長さ×幅㎝ 重さkg 電圧・電力 価格
Dabbsson DBS200SF 115×97 4 24.5V 200W 31,416
ALLPOWERS SF200 137.5 x 78 4.1 32V 200W 31,998

 

Ankerの200Wパネル

 

Ankerの400Wパネル

 

Dabbssonのパネル

 

Jackeryのパネル

 

並列・直列の説明は以前のブログをご参照いただきたい。