数年前まで香川県のNHKお天気お兄さんは防災士だった。

鈴木悠さんである。

お天気コーナーで防災について語っていて「防災士」に興味を持った。

だが、私が今更資格をとったところで、就活などに活かせるわけではない。

「災害では死にたくない」ので、死に方を選択する意味で終活には役立つかもしれないが、積極的には踏み出せなかった。

 

私は阪神大震災以降、防災情報などを仕入れたり、備蓄に精を出していたが

夫や子供たちは暢気なものである。

テレビニュースも見ずにゲームや動画三昧の日々。

そうこうする内に、介護のために私は実家暮らしと相成った。

「災害時になんの知識も備えもない子供たちは生き残れるのか?」と不安になった。

そして子供たちを防災士にしようと思い立ち、防災士講習について調べてみた。

大学によっては防災士講習があるらしいが、大学卒業を控えた子供には間に合わない。

「防災士研修センター」のサイトが目に留まり…

学割がある!!!

「お申込みの時点で「25歳以下」で学校法人として認可された高等学校、専門学校、大学、大学院などの教育機関に通学し、その機関により発行された「有効期限内の学生証を提示できる」場合に、受講料を割引いたします。」

 

講習会も卒業前にある!

 

子供たちは最初渋っていたが、
「母がいなくても命を守れるように知識を身に着けておいてほしい。履歴書にも書ける。
今なら学割や補助金がある!」と説得した。

「割引」に弱い母を知る子供たちは納得してくれた。

素直な良い子たちである。

 

現在の料金やコース日程は以下をご参照いただきたい。

令和6年5月現在 一般料金:63,800円 学割料金:38,500円 

 

 

 

自治体の補助金については、「自治体名 防災士 補助金」で検索していただきたい。

香川県の補助金の上限額は、高松市18,000円、坂出市25,000円、丸亀市22,000円、観音寺市20,000円などである。

うちの自治体では、

「補助金の交付を受けた者は、積極的に地域の防災活動及び町が実施する防災に関する施策に協力しなければならない。」

という規定があり、地域活動に関して子供たちの抵抗があったため、

補助金の申請は諦めた。

ちっ!残念。家族同時受講割引もしてほしかった。

1人1万円程度で受講させるという母の夢は潰えた。

 

2021年12月に受講を申し込み、(当時36,600円 学割適用料金/税込)

振込後に分厚いテキストが送られてきた。

そして、テキストに同封されていたレポートを講習会当日までに仕上げ、

2022年3月に土日の2日間講習と試験を受け、

後日、日赤で救命講習を受けて晴れて子供たちは防災士となった。

 

私はと言えば、資格は取らないまでも、

子供の使ったテキストを引っ張り出してきて

少しずつ勉強しようかなと思っている。

 

 


 

「防災士研修センター」以外でも、自治体によっては5回ほどの講習で安く受講できる場合があるので、検索されてはいかがだろうか。

香川県の場合は、香川大学公開講座が開催されており、15,000円程度である。

開催時期や開催場所は年によって変わるようだ。

令和5年度の募集要項を参考までに挙げておく。

https://www.kagawa-u.ac.jp/files/2116/9076/9423/20230724R5.pdf

 

香川県では小学生(10歳)の稲月あかりさんが2023年12月の試験に合格し、

2024年2月、防災士に認定されている。

ご家族はお祖母様とお父様が防災士で、お母様と一緒に勉強して防災士の資格を取ったそうである。

 

防災士に興味がある方の参考になれば幸いである。