最近、自治体やニュースなどでも「リチウムイオン電池の取り扱い注意」が頻繁に呼びかけられていますよね。モバイルバッテリーをはじめ、掃除機、電動アシスト自転車、加熱式タバコなどの普及に伴い、全国で発煙・火災事故が実際に相次いでいます。
先日参加した「DIYショー(日本DIY・ホームセンターショウ)」会場のブースにて、メーカーからいただいた製品パンフレットをもとに、非常に気になる防災アイテムを見つけたのでご紹介します。
それが、日本防炎技術株式会社が販売するエアゾール式簡易消火具『Key-L119S(キーエル119S)』です。


なぜリチウムイオン電池火災に強みがあるのか?
リチウムイオン電池が発火すると内部で「熱暴走」を起こし、非常に高温になるほか、バッテリーセル内部の微細な隙間に一般的な水や消火剤が入り込みにくく、一見消えたように見えても再発火しやすいという非常に厄介な特徴があります。
メーカーの公開資料やパンフレットによると、『Key-L119S』には以下のような技術的特徴があります。
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高い浸透性: 表面張力が極めて低い消火薬剤を使用しており、一般的な水や消火剤では届かないバッテリー内部の隙間まで素早く到達します。
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急速冷却と再発火防止: 高温部分に触れた瞬間に薬剤が気化して熱を一気に奪い、冷却。さらに消火後も強固な保護膜を形成して酸素を遮断し、温度の再上昇を防ぎます。
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幅広い対応火災: リチウムイオン電池だけでなく、小規模な普通火災、電気火災、ストーブ火災、天ぷら油火災などにも幅広く対応しています。
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環境・安全性への配慮: 総務省消防庁の自主表示制度規格適合品で、有害とされるフッ素化合物(PFAS)を使用しない「フッ素フリー」設計となっています。
購入・備蓄前に知っておきたい「デメリット・注意点」
非常に頼もしい製品ですが、「これがあれば業務用の消火器や本格的な防災設備がすべて不要になる」というわけではありません。 ブログをお読みの皆さんが購入や導入を検討される際は、以下の制限事項・注意点も理解しておく必要があります。
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あくまで「初期消火」専用
本製品はスプレー缶タイプの「簡易消火具」です。すでに天井まで火が届くような激しい火災や、バッテリー全体が爆発的に炎上している状態を鎮圧するためのものではありません。発見直後の「ごく初期」に対応するためのものです。
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一度使うと再利用は不可(使い切りタイプ)
放射時間は約28秒です。一度ボタンを押して途中で噴射を止めた場合でも、内部のガスや薬剤が抜けやすくなるため「次回への保管」はできません。使い切りが前提の設計です。
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一般的な消火スプレーより価格が高め
リチウムイオン電池に特化した特殊な浸透・冷却薬剤を使用しているため、ホームセンター等で売られている一般的な住宅用消火スプレー(2,000円〜4,000円前後)と比べると、実売価格が高価(15,000円前後)に設定されています。
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保管温度の管理(0℃〜40℃)
スプレー缶(圧縮空気使用)のため、保管温度範囲を守る必要があります。特に夏の直射日光が当たる車内や高熱になる場所への放置は絶対厳禁です。
まとめ:身近な電化製品が増えた現代の「もしも」の備えに
リチウムイオン電池の火災は、一度起きると従来型の粉末消火器や水では火元まで届きにくく、一般家庭では対処が困難でした。
『Key-L119S』は万能な魔法の道具ではありませんが、「火が出た初期段階で素早く冷却・消火する」ための家庭用ツールとしては非常にすぐれた選択肢だと感じました。
身の回りに充電式家電が増えている今だからこそ、身近な防災対策の一つとしてチェックしてみてはいかがでしょうか。

※本記事は展示会(DIYショー)で配布されたパンフレットおよびメーカー公表情報をもとに作成しています。実際の設置・使用にあたっては製品マニュアルをご確認ください。
参考資料
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消火器・エアゾール式簡易消火具の全般的な注意点・破裂事故等
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東京消防庁:「エアゾール式簡易消火具の取扱いに注意!」(経年劣化や保管場所による容器破裂・変形事故についての注意喚起)
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国民生活センター:「エアゾール式簡易消火具の安全性や使用上の注意」(保管温度や設置環境、有効期限切れリスクに関する調査・報告資料)
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総務省消防庁:「初期消火器具の限界と安全な避難」(火災の大きさによる消火限界や、天井に火が届いた場合の避難優先指示)
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製品仕様・限界(放射時間・使用環境等)
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日本防炎技術株式会社 製品仕様書:使用温度範囲(-10℃〜40℃)、標準使用期間(製造より5年)、放射時間(約28秒)などの製品制限データ
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日本消防検定協会(JFEI):「エアゾール式簡易消火具の技術上の基準・適用範囲」(大容量・大型バッテリーへの限界や初期消火対象の基準)(ひろ子)
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