ユートピア (ユーティー) 遂にトルコへ売却。 | Rosen Konig ローゼンケーニッヒ

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ブログタイトルは、シンボリクリスエスと、ローズバドの仔である、サラブレッドのローゼンケーニッヒ(ドイツ語で、薔薇(バラ)の王という意味・牡・毛色・黒鹿毛)に由来しています。

現役時代・日米で34戦9勝を挙げ、2008年から、アメリカ・ニューヨーク州・サラトガスプリングスの、マクマホン・サラトガ・サラブレッズで種牡馬として繋養生活を送っている、栗毛のサラブレッド・ユートピア(UTOPIA=理想郷・英 愛称・ユーティー)が、このほど、2014年~2015年の種牡馬シーズン途中で、トルコのSerder Kemar Ozcolak氏に売却され、2014~2015年の種牡馬シーズンの後半から、Karabey National Stud Farmで繋養生活を送ることが判明しました。


ユートピア(ユーティー)は、2000年3月1日生まれ・北海道・勇払郡・早来町(現・安平町)・早来源武275番地のノーザンファーム生産の日本産馬で、1516年に、トマス・モア著の本に登場する島に由来する、栗毛のサラブレッドで、父・フォーティーナイナー・母・ドリームビジョンです。


ドリームビジョンの2000が血統名の、ユートピア (ユーティー)は、金子真人氏の所有馬として、栗東・橋口弘次郎厩舎の関西馬として預託され、31戦8勝の成績を残しており、この間・馬主名義を金子真人ホールディングス(株)の所有に変更して来ました。


2006年3月24日・ドバイ・ナドアルシバ競馬場で行われた、ドバイ・ワールドカップ・ゴドルフィンマイル(1着)を最後に、チーム・ゴドルフィンに400万ドル(約・4億5000万円)にて売却、5月13日付で中央競馬の登録を抹消、イギリス・モールトンパドックスのサイード・ビンスルール厩舎に転厩しました。


チーム・ゴドルフィンの所有になった、ユートピア (ユーティー)は、2007年5月2日(日本時間・5月3日)・ニューヨーク・ベルモント競馬場で行われた、ウエストチェスターハンデキャップに、マイケル・M・ルッツイ騎手の騎乗の活躍で優勝、久々の勝利をプレゼントし、同年のアケダクト競馬場で行われたレースで2着に入ったのを最後に引退するまで活躍しました。


ユートピア (ユーティー)は、2008年から種牡馬として、マクマホン・サラトガ・サラブレッズで繋養生活を送り、サリーズドリーム・サロピアなどの産駒を送り出す、ニューヨーク州繋養馬として活躍する一方で、テキサス州のマクドネル・モット・ランチ・オブ・テキサスでも繋養された時期があり、今年の3月1日(日本時間・3月2日)で、牡・14歳の男馬に成長し誕生日を迎えたところですが、トルコのSerder Ketmar Ozcolak氏が、ユートピア(ユーティー)を購入し、Karabey National Stud Farmで新繋養馬として送ってやりたいというオファーが、マクマホン・サラトガ・サラブレッズにあり、これに対し、マクマホン・サラトガ・サラブレッズもユートピア(ユーティー)の売却を受け入れることになりました。


8月末まで、サラトガスプリングスパリスの空を見ながら、放牧生活を送っていた、栗毛のサラブレッド・ユートピア(ユーティー)ですが、9月上旬に入り、2008年~2009年の種牡馬シーズンにスタッドインして以来、長く繋養されてきた、マクマホン・サラトガ・サラブレッズを馬運車で出発し、ケンタッキー州・レキシントンのエルメンドルフファームに移動していて、ここで30日間の出国検疫検査を受けており、中旬には飛行機で、2007年に競走馬として来て以来長くいたアメリカを後にするとの事です。


栗毛のサラブレッド・ユートピア(ユーティー)の、新天地・トルコでの新繋養生活を期待したいと想い、願っております。