ウェンロック(Wenlock)をマスコットキャラクターとして、7月27日(日本時間・7月28日)から、19日間にわたって、競技を繰り広げてきた、ロンドンオリンピック(第30回・夏季オリンピック・ロンドン大会)が、昨日の夜(日本時間・今日の早朝)・閉幕しました。
昨日の夜9時(日本時間・今日の早朝5時)にロンドン東部の五輪スタジアムで行われた、閉会式は、ビックベンの鐘の音で始まりました。
英国音楽の50年を振り返る趣向で、歌手のエミリー・サンデさんがトップバッターで登場、ストンプのパフォーマンスやクラッシックのオーケストラが、曲を奏でました。
続いて、開催国・イギリスのヘンリー3世や、IOCのジャック・ロゲ会長が入場、イギリス(英国)国歌が演奏されると、会場は厳粛に雰囲気に包まれました。
1980年代に活躍した、マッドネスが登場すると、ショーは再度・幕開け、ポップミュージックとアイドルグループを代表する両人、ペット・ショップ・ボーイズと、ワン・ダイレクションが、会場を盛り上げました。
その後、五輪スタジアムには、黒い高級車が乗り込み、中から登場したのは、キンクスのボーカル レイ・ディヴィス、1960年代末の「ウォータールー・サンセット」を甘い声で歌い上げ、会場を沸かせました。
会場には選手が涙する名場面が写し出されると共に、17(実質19)日間に渡る、競技を振り返った後、レスリング・55キロ級で3連覇を果たし、金メダルを獲得した吉田沙保里選手が旗手を務めた、日本選手団など、各国の選手団が旗手のみで入場し、その後、日本などの各国の選手団が入場し、観客席から降りる選手たちも肩車をするなどとして交流を深めていました。
(サッカー・女子のなでしこジャパンなど、金・銀・銅メダルを獲得した、日本選手団の、一部の選手たちはすでに帰国の途についています。)
その後、前日の11日(日本時間・12日)に行われた、マラソンの表彰式の後、ジョージ・マイケルが2曲を披露、ナオミ・キャンベル・ケイト・モスなどのスーパーモデルが登場して会場を沸かせました。
引き続いて、コメディアンのラッセル・ブランド、DJのファットボーイ・スリムが、スタジアムをナイトクラブ風にアレンジしてダンサーが踊り狂った他、ジェシー・J・タイオや5台のロンドンタクシーから降りたスパイス・ガールズのメンバーが登場し、拍手が沸き起こったのです。
その後、ギターリストのブライアン・メイが、クイーンの名曲「ウィー・ウイル・ロック・ユー」を奏でると、会場は一体になり最高潮に達しました。
続いて、2008年の開催地・中国の北京から引き継がれてきた、五輪旗が、開催国・イギリス・ロンドンのボリス・ジョンソン市長から、次期・2016年夏季五輪の開催国・ブラジル・リオネジャネイロのエドアルド・パエス市長に手渡しの形で引き継がれました。
次期夏季五輪開催国・ブラジル・リオネジャネイロのショーの後に行われた、ロンドン五輪大会組織委員会・会長で、マラソンの金メダリストの、セバスチャン・コーさんが、「すべての人のための五輪だったといえる、信じられないほどの献身と技能によって世界最高峰の選手たちが素晴らしいプレーを見せてくれた、ロンドンの栄光の2週間は終わるが、五輪の精神は世代を超えて届いていくだろうと。」あいさつした後、IOCのジャック・ロゲ会長は、「選手たちは世界の尊敬を勝ち得た、楽しく栄光にあふれた大会だった、またリオでお目にかかりましょう」と、閉会を宣言しました。
その後、花をイメージした聖火台も、聖火のゆっくりとした火が消えていくと共に、不死鳥のモニュメントが現れ、最後は、ロックバンド・ザ・フーの曲とともに、3時間にわたる、ロンドンオリンピックの閉会式は、終了しました。
今回・日本選手団が獲得した、メダルは、金・7個・銀・14個・銅・17個の、計・38個になり、2004年の、アテネ大会、前回の北京大会を上回る個数になることが確定しました。
19日間に及ぶ、競技を繰り広げた、ロンドンオリンピック(夏季オリンピック・ロンドン大会)は、無事・閉幕しました。
ロンドンオリンピックに参加した、フランス・イタリア・ロシア・日本・中国・韓国・オーストラリア・ニュージーランドなどの、選手団は、選手村で最後の一夜を過ごした後、順次選手村を出発し、列車・飛行機などで日本・中国・韓国・オーストラリア・ニュージーランドなどの、世界各国へ帰国の途に就くことになっています。
(日本選手団の、金メダルなどを獲得した、一部の選手たちは、11日までに、すでに帰国の途に就いています。)
次回・第31回・夏季オリンピックは、2016年に、ブラジルのリオネジャネイロで、8月5日から開催される予定です。