サンデーブレイク ~アメリカンドリームを実現した馬~(1・初勝利) | Rosen Konig ローゼンケーニッヒ

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ブログタイトルは、シンボリクリスエスと、ローズバドの仔である、サラブレッドのローゼンケーニッヒ(ドイツ語で、薔薇(バラ)の王という意味・牡・毛色・黒鹿毛)に由来しています。


日本産のサラブレッドの中には、海外遠征を果たして、勝利を果たした馬もたくさんおり、デルタブルース・シーザリオなど、多くの馬が名を連ねております。


そんな中、1999年4月19日、北海道・新冠町の、ノースヒルズマネジメントで、キャットクイルの1999として生産された、サンデーブレイク(SUNDAY BREAK)は、アメリカ・NTRAで走り続けた、鹿毛のサラブレッドです。

サンデーブレイクは、父・フォーティーナイナー・母・キャットクイルで、父のフォーティーナイナーは、現役時代・アメリカで競走馬として活躍、現役引退後は、種牡馬としてアメリカで活躍し、後に日本に輸入され、ユートピア(UTOPIA=理想郷)などの産駒を輩出しましたが、2007年に種牡馬を引退しました。


母・キャットクイルは、1990年のイギリス産馬で、未勝利のまま繁殖牝馬入りし、1994年には、日本に輸入されました。


雄大な、北海道の日高山脈が広がる新冠の牧草で幼年時代を過ごした、サンデーブレイクは、2000年・1歳の時に、アメリカ・カルフォルニア州の、ニール・ドライスデール厩舎と預託契約をかわして入厩、同厩舎の、ニール・ドライスデール調教師の管理の下、アメリカ・NTRAで競走馬生活を送ることになり、同年の秋・出国検疫検査をへて、飛行機で、日本を出発、渡米しました。 


2001年・アメリカ・カリフォルニア州の、ニール・ドライスデール厩舎に到着し、入厩した、2歳(旧・3歳)の、サンデーブレイクは、連日・調教されて、11月25日(日本時間・26日)に、ハリウッドパーク競馬場で行われた、メイドン・スペシャル・ウエイト(2着)で、サンデーブレイクは、アメリカ競馬デビューを果たしました。

(サンデーブレイクの主戦騎手は、一部のレースを除き、G・スティーブンス騎手が務めた他、第11戦・第13戦が、芝コースで出走させた以外は、ダートコースで出走させました。)


12月26日(日本時間・12月27日)に、サンタアニタ競馬場で行われた、メイドン・スペシャル・ウエイトでも、3着に入り、サンデーブレイクは、2戦0勝で、3歳(現・2歳)での競争生活を終えました。


2002年・牡・4歳(現・3歳)になった、サンデーブレイクは、1月2日(日本時間・3日)に、サンタアニタ競馬場で行われた、メイドン・スペシャル・ウエイトに、3度目の正直で、出走しました。


1歳の時の、2000年の秋に日本を離れ、飛行機で、アメリカにやってきた、サンデーブレイクは、2戦とも、勝利しておらず、4歳(現・3歳)になった、今日・3度目の正直で出走させて、勝利を果たそうと、出走させました。


パドックにサンデーブレイクが登場し、周回しては、騎乗を待っていました。


ジョッキーは G.スティーヴンス騎手、アメリカでも指折りの騎手です。


「SUNDAY BREAK」


「ブルルルルルルルル!」


サンデーブレイクは、大きな鼻息で鳴らしました。


本馬場に入場した、サンデーブレイクは、ダートコースで、返し馬に入りました。


「ヒヒ~ン!」


サンデーブレイクは、大きい雄たけびでいななき、走りだして行きました。


「パカッ、パカッ、パカッ、パカッ、パカッ、パカッ、パカッ、パカッ、パカッ。」


サンデーブレイクは、サンタアニタのダートコースを走って行きました。


ファンファーレが鳴り、メイドン・スペシャル・ウエイトの発走が近つ゛き、スタート地点に集まってきた、サンデーブレイクらは、ゲートの誘導を受けました。


「パカパカパカパカ。」


サンデーブレイクは、ゲートに誘導され、収まって行きました、ゲートには、サンデーブレイクの他、2003年の、ジャパンカップ(この時は、タップダンスシチーに敗れている。)で、日本に来日した事もある、ジョハー(サラブレッドコーポレーション・生産・所有馬・2005年から、種牡馬として、ミルリッジファームで繋養生活を送っている。)などの名馬が相次いで収まっていました。)


ゲートオープンと同時に、サンデーブレイクのメイドン・スペシャル・ウエイトはスタートと同時に、走りだしました。


サンデーブレイクは、大きい脚を武器に、ダートコースを疾走しました。


「パカッ、パカッ、パカッ、パカッ、パカッ、パカッ、パカッ、パカッ、パカッ。」


直線コースに入った、サンデーブレイクは、大きい脚で、先頭に立ち、見事にゴール板を通過しました。


「SUNDAY BREAK ,SUNDAY BREAK、SUNDAY BREAK WIN !」


デビュー3戦目で、初の勝利を果たした、サンデーブレイクは、大きいいななきで、よろこびました。


「ヒヒ~ン、ヒヒ~ン、ヒヒヒヒヒヒ~ン!」


「パカッ、パカッ、パカッ、パカッ、パカッ、パカッ、パカッ。」


サンデーブレイクは、サンタアニタのダートコースを、おおきい蹄で蹴ってやりました。


「パカッ、パカッ、パカッ、パカッ、パカッ、パカッ。」


「パカッ。」


「ヒヒ~ン、ブルルルルルルル。」


ニール・ドライスデール調教師「コングラジュレーション、サンデーブレイク、ブラボー!」


サンデーブレイク「ヒヒ~ン。」


サンデーブレイクは大きい声で、いなないてやりました。


サンデーブレイクは、日本からはるばる海を渡ってやってきた、鹿毛の馬です。


サンデーブレイクは、デビューから3戦目にして、メイドン・スペシャル・ウエイトを制覇する事が出来ました。


記念撮影で、日本から来た、馬主の前田幸治氏と口取りをしておりました。


「パカ、パカ、パカ、パカ、パカ。」


サンデーブレイクは、大きい脚を出して、厩舎に戻りました。


「ヒヒ~ン、ブルルルルルルルルルルル。」


ニール・ドライスデール調教師の管理する、厩舎でも餌を用意していました。


サンデーブレイクは、餌を食んで、いい生活を送りました。


サンデーブレイクは、尻尾にたまる、おならを嗅いで、フレーメンをしていました。


ニール・ドライスデール「サンデーブレイク、今日は初めての勝利を果たしてくれた、さすが、サンデーブレイクだ、これからも、しっかり調教して行こう、なあ、サンデーブレイク。」


サンデーブレイク「ヒヒヒヒ~ン!」


ニール・ドライスデール「よし、いい子だ、サンデーブレイク。」


こうして、ニール・ドライスデール調教師の、優しい、スキンシップがあってこそ、サンデーブレイクは走り続けるのです。


(ニール・ドライスデール調教師の、優しい、スキンシップは、サンデーブレイクの、2004年の春の、現役引退まで、長く続きました。)



サンデーブレイク「ウーーーーー!」


サンデーブレイク「ボト、ボト、ボト、ボト、ボト、ボト、ボト。」


ニール・ドライスデール「どうしたの、サンデーブレイク。」


サンデーブレイク「ヒヒ~ン!」


サンデーブレイクは、厩舎の草に、大きいうんこを落としてやりました。


ニール・ドライスデール「そうか、うんこを落としてやったのか、そうか、サンデーブレイク、体をととえるには、うんこを落としてやることも大切だが、厳しい調教もあるし、しっかり競走馬としての心構えを実行して行こう、なあ、サンデーブレイク。」


サンデーブレイク「ヒヒヒヒ~ン!」


ニール・ドライスデール「よし、いい子だ、サンデーブレイク。」


サンデーブレイク「ブルルルルルル。」


ニール・ドライスデール「よく走った、サンデーブレイク、次走は、2月22日のアロウワンスレース(一般戦)だ、がんばって勝利しよう、なあ、サンデーブレイク。」


サンデーブレイク「ヒヒ~ン!」


ニール・ドライスデール「よし、いい子だ、サンデーブレイク、がんばれよ、サンデーブレイク。」


サンデーブレイク「ヒヒ~ン、ブルルルルルル!」


ニール・ドライスデール「よし、いい子だ、サンデーブレイク、おやすみ、サンデーブレイク(GOODNIGHT SUNDAY BREAK)!」


サンデーブレイク「ヒヒ~ン!」


サンデーブレイク「ゴロン。」


サンデーブレイク「フー!」


サンデーブレイク「スー! スー! スー!」


サンデーブレイクは、ゴロンと横たわり、すやすやと眠りに付いたのです。


こうして、サンデーブレイクは、競走馬として、デビュー3戦目で、初勝利を果たし、昇級戦へのステップを上がって行くのです。

(ヒヒ~ン、ブルルルルルル!)