砂の絶対王者・ヴァーミリアン(9) | Rosen Konig ローゼンケーニッヒ

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ブログタイトルは、シンボリクリスエスと、ローズバドの仔である、サラブレッドのローゼンケーニッヒ(ドイツ語で、薔薇(バラ)の王という意味・牡・毛色・黒鹿毛)に由来しています。

阪神競馬場の出張厩舎に到着した、ヴァーミリアン、馬運車を降り、出張厩舎に入厩して、体を休めていました。


「ブルルルルル、ブルルルルル、ブルルルルルル!」


ヴァーミリアンは、大きい鼻息を鳴らして、毛色・黒鹿毛の馬体を見ながら、引退式にのぞむのを待っていました。


「ウー!」


「ボト、ボト、ボト、ボト、ボト、ボト、ボト、ボト、ボト。」


ヴァーミリアンは、しっぽを上げて、大きいうんこを落としてやりました。


北海道のの雄大な自然に抱かれて育った、ヴァーミリアンは、黒鹿毛の馬体を見ながら、「フー!」という、息を吹きかけてやりました。


「パカ、パカ、パカ、パカ、パカ、パカ。」


ヴァーミリアンは、いい蹄を鳴らして、引退式に挑みました。


阪神競馬場のパドックには、引退する、ヴァーミリアンを見ようと、多くのファンがつめかけていました。


午前中のレ-スが終わった、阪神競馬場の芝コースの馬場には、1頭の黒鹿毛の馬が入場しました。


エルコンドルパサーを父に、スカーレットレディーを母に持つ、ヴァーミリアンです。


2004年のデビュー以来、長く活躍してきた、砂の絶対王者・ヴァーミリアンは、引退式で、競争生活に別れを告げるのです。


砂の絶対王者・ヴァーミリアン(10)に続く。