第43回・スプリンターズステークス優勝馬 ローレルゲレイロ(戦士)・2 | Rosen Konig ローゼンケーニッヒ

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ブログタイトルは、シンボリクリスエスと、ローズバドの仔である、サラブレッドのローゼンケーニッヒ(ドイツ語で、薔薇(バラ)の王という意味・牡・毛色・黒鹿毛)に由来しています。

(第43回・スプリンターズステークス優勝馬 ローレルゲレイロ(戦士)の、続き。)


通算成績・28戦5勝で、他に、海外3戦0勝の、計・31戦5勝の成績を残した他、春秋スプリント制覇が評価されて、JRA賞の、最優秀短距離馬にも選定するなど活躍した、青鹿毛馬・ローレルゲレイロ(冠名・ローレルに、ポルトガル語で戦士という意味)でしたが、今年の10月3日に、中山競馬場で、連覇をかけて参戦した、第44回・スプリンターズステークスで、14着に終わったのが、最後のレースになりました。


10月14日・栗東・昆貢厩舎。


ローレルゲレイロは、ここで英気を養ってました。


「ヒヒ~ン。」


ローレルゲレイロは、大きい雄たけびを鳴らしてやりました。


スプリンターズステークス・14着から、明けての、馬房では、くやしがっている為か、涙が出ており、次走は、更にリベンジを誓ったのでした。


ローレルゲレイロは、青鹿毛の馬体をなびかせながら、疲れを癒し、次走のでのリベンジを誓いました。


その、ローレルゲレイロに、担当厩務員から、知らせが入りました。


厩務員「ローレルゲレイロ。」


ローレルゲレイロ「ヒヒ~ン!」


厩務員「引退が、決まったよ、ローレルゲレイロ!」


ローレルゲレイロ「ヒヒ~ン。」


厩務員「ローレルゲレイロ、もっと、現役続行すれば、リベンジを果たしてくれるが、高齢もあり、馬産地でも、種牡馬として送ってやりたいし、種牡馬としてリベンジしてくれれば、いいと想う、なあ、ローレルゲレイロ。」


ローレルゲレイロ「ヒヒ~ン。」


ローレルゲレイロは、大きい雄たけびでいななき続けていました。


冠名ローレルに、ポルトガル語で、戦士という意味の、ローレルゲレイロの馬主・ローレルクラブは、青鹿毛の馬・ローレルゲレイロの、今後の対応について、来年は7歳の男馬に成長するし、種牡馬として繋養生活をしてやりたいという願いもあり、遂に、ローレルゲレイロの現役引退を決め、発表しました。


ローレルゲレイロ「ヒヒ~ン、ヒヒ~ン、ヒヒ~ン。」


ローレルゲレイロは、大きい雄たけびで、いななきました。


11月20日・登録抹消の日、栗東・昆貢厩舎に、馬運車が到着し、ローレルゲレイロを、京都競馬場の出張厩舎に行かせました。


いよいよ、2006年の産地馬体検査を受検と同時に、預託契約をかわして以来、5年間・長く在厩した、昆貢厩舎のある、栗東トレーニングセンターを出発、京都競馬場へ向けて、ローレルゲレイロは、二度と帰らない旅に出ました。


「ブルルルルルルルル。」


ローレルゲレイロは、鼻息を鳴らしながら、別れるのをつらい想いで、見つめ続けました。


京都競馬場の、出張厩舎に到着した、ローレルゲレイロは、馬運車をおり、ここに入れました。


いよいよ、第4レース終了後、ローレルゲレイロの、引退式が行われました。


厩務員「ローレルゲレイロ、長い競走馬生活、お疲れ様。」


ローレルゲレイロ「ヒヒ~ン。」


ローレルゲレイロは、大きい雄たけびで、泣きながら、いななきました。


パドックに入ると、引退する、ローレルゲレイロのファンらで、埋め尽くされました。


「パカ、パカ、パカ、パカ。」


ローレルゲレイロは、最後の本馬場へ入場しに行きました。


京都競馬場の直線コースに、ローレルゲレイロは、入場し、青鹿毛の馬体を輝かせながら、歩めました。


そして、キャンターに入り、ローレルゲレイロは、鋭い脚で、走り蹴ってやりました。


「パカッ、パカッ、パカッ、パカッ。」


ローレルゲレイロは、レースの再現と同時に、何回か、脚を出して走ってやりました。


走り終えた、ローレルゲレイロは、パカパカと引き上げては、別れを惜しんでいました。


「ヒヒ~ン、ヒヒ~ン!」


ローレルゲレイロは、大きい雄たけびで、いななきながらいい汗を出してやりました。


花の首飾りが、ローレルゲレイロにかけられると、ローレルゲレイロは、ヒヒ~ンと言う雄たけびを鳴らしながら、見つめていました。


ローレルゲレイロは、引退式を終えて、出張厩舎に戻り、疲れを癒しました。


「ウー!」


「ボト、ボト、ボト、ボト、ボト。」


ローレルゲレイロは、大きなうんこを、出張厩舎の藁に落としてやりました。


「バシャーーー!」


そして、いいおしっこを、ローレルゲレイロは、出してやりました。


「ヒヒ~ン、ヒヒ~ン、ヒヒ~ン!」


ローレルゲレイロは、大きい雄たけびで、いなないてやりました。


さすが、キングヘイローと、ビックテンビーの仔、ローレルゲレイロである、男馬です。


ローレルゲレイロは、北海道・新冠の大地で生まれ、育てた、青鹿毛の馬、可愛い素直な男馬です。


いよいよ、ローレルゲレイロは、夜の京都競馬場を後に、繋養先の、優駿スタリオンステーションに向けて、出発しました。


11月21日(日曜日)の朝・長い道のりを走ってきた、青鹿毛の馬・ローレルゲレイロが、繋養先の、優駿スタリオンステーションに到着しました。


ローレルゲレイロは、馬運車を降り、優駿スタリオンステーションの、種牡馬厩舎に入り、疲れを癒しました。


「ヒヒヒヒヒヒ~ン。」


ローレルゲレイロは、生まれ故郷での種牡馬生活に備えて、雄たけびを鳴らしては、疲れを取っていました。


翌朝・放牧の時間になると、ローレルゲレイロは、初めての放牧場に行き、手綱をはなしては、走りだしました。


「ヒヒヒ~ン」


ローレルゲレイロは、大きい声でいなないては、走りだしたのです。


「パカッ、パカッ、パカッ、パカッ、パカッ、パカッ、パカッ。」


ローレルゲレイロは、牧草の生えた、新冠の大地を蹴って、走りだして行きました。


ローレルゲレイロは、北海道・新冠の自然の景色に、溶け込みながら、歩めていました。


「もぐ、もぐ、もぐ、もぐ、もぐ。」


ローレルゲレイロは、生まれ故郷・新冠の牧草を食んでやりました。


「パカッ、パカッ、パカッ、パカッ、パカッ。」


ローレルゲレイロは、再び、牧草の生えた、新冠の大地を蹴ってやりました。


ローレルゲレイロとは、冠名・ローレルに、ポルトガル語で、戦士という意味、大きくて、大地を鋭い走りで、蹴ってほしいという願いが込められている、青鹿毛の男馬、それが、ローレルゲレイロです。


ローレルゲレイロが、蹴っていた脚を止めていました。


「ヒヒ~ン、ヒヒ~ン、ヒヒ~ン、ヒヒ~ン。」


ローレルゲレイロは、新冠の空に、大きい雄たけびを鳴らしました。


「ウー!」


「ボト、ボト、ボト、ボト、ボト、ボト、ボト。」


ローレルゲレイロは、大きくて、緑色のうんこを落としてやりました。


「バシャーーーーーー!」


ローレルゲレイロは、長いおしっこを放尿してやりました。


「ブルルルルルルル。」


ローレルゲレイロは、大きい鼻息を鳴らしては、新冠の空を眺めていました。


ローレルゲレイロは、新冠の大地で生まれ育った馬で、大きく雄たけびを鳴らす馬です、2011年度のシーズンから、種牡馬生活に入り、多くの初年度産駒の誕生に期待を寄せており、今後の活躍を、見守っていこうと想い、願っています。

(終)