ハットトリック 現役引退から、3年! | Rosen Konig ローゼンケーニッヒ

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ブログタイトルは、シンボリクリスエスと、ローズバドの仔である、サラブレッドのローゼンケーニッヒ(ドイツ語で、薔薇(バラ)の王という意味・牡・毛色・黒鹿毛)に由来しています。

ハットトリックとは、イギリス語で、1試合で1選手が、3得点以上を挙げる事という意味(サッカー用語)で、多くのレースで、多くの勝利をつかんでほしいという願いが込められている言葉の馬、それが、ハットトリックです。


3年前の、5月8日、2005年度のJRA賞・最優秀短距離馬に選定された馬で、21戦8勝の成績を残した、青鹿毛の馬・ハットトリックが、南アフリカ・アメリカなどの、海外でのシャトル種牡馬として繋養生活を送ることになり、現役引退を決めました。



父・サンデーサイレンス・母・トリッキーコードの仔として、2001年4月26日に、北海道・勇払郡・追分町(2006年に、早来町と合併、現・安平町)追分向陽1233-1の追分ファームで生まれた、青鹿毛の馬で、血統名は、トリッキーコードの2001です。

ハットトリックの母・トリッキーコードは、現役時代、アメリカで競走馬生活を送り、サンタイネス・ブリーダーズカップ・ステークスで優勝するなど活躍し、現役引退後は、繁殖牝馬として日本に輸入されました。

(ハットトリックの母・トリッキーコードは、一時・オーストラリアに売却されましたが、その後、追分ファームが、買い戻しの形で、再度、日本に輸入され、現在も繁殖牝馬として、繋養されています。)

1歳の時、セレクトセールで、6800万円の値が付けられた価格で、斎藤 四方司氏が落札しましたが、同氏が死去したので、キャロットファーム(北海道・沙流郡・日高町・門別)の持ち馬になりました。

ハットトリックは、産地馬体検査を受検、同時に、美浦北・清水美波厩舎と、預託契約をかわし、2004年5月8日・東京競馬場でのサラ系3歳未勝利戦(1着)でデビューしましたが、放牧休養の間に、栗東・角居勝彦厩舎に移籍し、ナリタブライアンメモリアル・清水ステークス・京都金杯・東京新聞杯・マイルチャンピオンシップ・香港マイルなどで優勝するなど活躍しました。

2007年4月14日に、阪神競馬場で行われた、読売マイラーズカップ・6着後、ハットトリックは、次走のレースに選定されていた、安田記念(東京競馬場・G1)に向けて調整されていましたが、アメリカ・ケンタッキー州・レキシントン近郊の、WALMAC FARM LLC(ウォルマックファーム・マネーリングディレクター・ジョン・T.L.ジョーンズ,Ⅲ世氏)などの、海外の牧場から、南アフリカとアメリカを半年ごとに行き来する、シャトル種牡馬として、繋養生活を送れる様、種牡馬としてスタッドインしてほしいという要請のオファーに、馬主のキャロットファーム(北海道・沙流郡・日高町・門別)がそれに応じ、所属厩舎の、角居勝彦厩舎(栗東)の関係者と、ハットトリックの今後の対応に次いで協議した結果、種牡馬として、後世に残る産駒に託していくことに決まり、遂に、5月8日・現役引退を、発表したのです。
(この日は、ハットトリックが、奇しくも、2004年に、東京競馬場で行われた、サラ系3歳未勝利戦に出走し、1着でゴールイン、勝利を果たすと共に、デビューを飾った日でもありました。)

あれから、3年がたちました。

ハットトリックは、2007年5月10日付けで、JRAの競走馬登録を抹消、山元トレーニングセンターでの、出国検疫検査をへて、5月27日・飛行機で、WALMAC FARM LLC(ウォルマックファーム)のある、アメリカ・ケンタッキー州に向けて出発、2度とほ戻ることのない、日本を後に、渡航して行きました。

現在は、アメリカ・ケンタッキー州・レキシントン近郊にある、WALMAC FARM LLC(ウォルマックファーム)で、2008年から、種牡馬として繋養生活を送る他、ここを拠点に、シャトル種牡馬として、オーストラリア・インデペンデンススタッドで繋養生活を送った後、昨年からは、アルゼンチン・ブエノスアイレスにある、Haras Elmalin(エルマリン牧場)でも、繋養生活を、ハットトリックは、送っています。

2009年に、まず、エイプリルグリーンと種付けた、エイプリルグリーンの2009と、ノーコメントと種付けた、ノーコメントの2009を、アメリカ・ケンタッキー州の、ウォルマックファームで出産した他、プロポーズトゥミーと、アメリカ・ケンタッキー州の、ウォルマックファームで種付けした、プロポーズトゥミーの2009を、本邦唯一の初年度産駒として、5月19日に北海道・新ひだか町・三石の、前田宗将牧場で出産しており、2011年には、競走馬としてデビューする予定になっており、今後の活躍が期待されています。

2010年の4月26日(日本時間・27日)に、ハットトリックは、牡・9歳の、誕生日を迎え、きれいな青鹿毛の馬に成長し、シャトル種牡馬としての活躍が板について来ています。

来年の、2011年4月26日(日本時間・4月27日)には、牡・10歳の青鹿毛の馬になり、トリッキーコードの2001として、生まれてから、10周年という記念すべき年を迎えようとしている、サラブレッドの、ハットトリックの、シャトル種牡馬としての、今後の活躍を、期待したいと想い、願っています。