ブーケは鳴かない猫です。
鳴かない猫がまれにいる事なのか、非常に珍しいことなのかはワカラナイ。
「アンジュはおしゃべりだもんね」
うん、君とお話するよね。
アンジュは独り言を言ったり、別の部屋から誰かを呼んだり、会話(?)のキャッチボールをします。
ブーケは会話も独り言も、もちろん呼ぶこともしない。
高いところにジャンプするとき「うっ」と声が漏れるし、飛び降りたときには「ぷんっ」と鳴る(鳴くではありません)。
寄ってきて相手をしてやれないと、立ち去りながら「くん」とか「きゅ」とか、悲しげな声を出す。
どの場合でも非常に短く、鳴こうとする意識は感じられません。
声が出るので声帯とかに障害があるわけではないようです。
いつかブーケの鳴き声を聞いたことがないのに気づき
「この子は言葉が遅れてるのかねえ」
聞いた話ですが、猫の「にゃーにゃー」や「みゃおーん」は母親に甘えたりミルクをねだる鳴き方なんだと。
独り言や大人の猫どうしでは、違う鳴き方をするんですね。
真偽のほどは定かじゃないのですが、そこから思いつくことがあって…
ブーケが溝の中かどこかで保護されたとき、まだ赤ちゃんだったとか。
お母さん猫の記憶がなく、甘えた記憶もない…
少し大きくなったら、施設のお兄さん猫、お姉さん猫たちの中にデビュー。
最初に覚える「にゃーにゃー」を知らないから、声を出してのコミュニケーションもできなくて…
(僕らの想像ですが)
それでも猫の中では愛される性格だったらしく、みんながブーケと眠りたがっていた。
鳴けないかわりに、別のコミュニケーション方法をおぼえました。
遠くからじっと見つめる、
見つめ方がハンパない。
僕らが見つめ返しても真正面から見返し続け、目をそらさない。
猫は普通、わずかに視線を外して、周辺視野で見てるようなのですが。
フツーじゃなくっても大丈夫!
鳴けなくても何も問題ないから。
それがブーケの個性だもんね!