素敵な本を読ませていただきました。

キングコング西野さんの『新世界』。

新世界新世界
1,500円
Amazon



ジャンルは"ビジネス書"なので、「素敵」って表現はそぐわないのかもしれません。

でもですね、



この本はすごく「素敵」です。


(↑何かが150000円で何かが残り39人の西野氏。詳しくは『シルクハット』ってのを覗いてみて)



1つの書籍を取り上げてブログに書いてるぐらいだから、周知の通り僕はこの本をオススメしています。
だからまあ、オススメするべきポイントってのをあげるのが真っ当なやり方なんですよ。

物語なら、すぐやります。

「この展開に唸った!」「このキャラがいるからこの作品は素晴らしい!」「とにもかくにも最後に注目!!」

自分がすごいと思ったり感動したポイントをピックアップして、ネタバレすれすれを自分なりの表現でお伝えするのが筋ってもんでしょう。



ただこの本は物語じゃない。



1人の男の約20年間にわたる奮闘という意味では完全なる物語ですが、自伝てわけじゃない。



あくまでジャンルはビジネス書。



すごく素敵なね。



本っ当にね、




読んでくれた方が早いんすよ。




第1の理由として、
僕のいらないエッセンスを加えてみなさんにお届けするより、手に取ってもらって読んでもらって、"あなたがダイレクトに受け取る感覚を一番大事にした方がいい"という本だから。


第2の理由、
すでにメーチャクチャ分かりやすく書かれてある本だから、いらん説明を加えると分かりやすさが濁ります。素材のまま楽しんで。


第3の理由は、
西野さんはネタバレなんて気にするタイプじゃないので、内容をオープンにすることを厭いません。
だって、こんなのもあるくらいですから。
じゃおすすめポイントをまわりくどく説明するより、「本文ここに載っけた方が早いよね?」って話しに落ち着きますよね?



以上のことを踏まえると、ここに『新世界』の全文載っけるのが最良なんですが、

「それお前のやること?」

という「なんで?」感満載、倫理的にも「どうなん?」という疑問が発生し、

「てかお前誰だよ!」
「後輩だよ!」
「後輩のお前がなんで先輩の本の内容をアップしてんだよ!」
「オススメしてるからだよ!」
「オススメするなら、自分の言葉で伝えろよ!」
「この本の良さをわかってもらうには、読んでもらうのが一番早いんだよ! だからまわりくどく自分の言葉で伝えない方がいいんだ!」
「てかお前誰だよ!」
「後輩だよ!」

なんて堂々めぐりが、誰かとの間におきかねません(おきないでしょうね)。


だから全文を載っけるなんてことはしないけど、"後ほど"適当なページをスクショして載っけるくらいはしてみようとは思います(どこ読んでもらっても、読み応えあります。なので"適当なページ"で大丈夫)。













いきなり載っけてやりました。
みなさんが思う平均的な"後ほど"より早い段階で。


どうです。
上記のスクショ。


この2ページの間に、最近巷で聞くようになった単語が散りばめられてます。


クラウドファンディング

オンラインサロン

信用がお金に

ホームレス

(ホームレスはチゲーか)


こんなようなワードの正体を、ものすっ……ごくわかりやすく解説してくれてるんですよ(実は"ホームレス"もかなりの重要キーワードでね、この本に登場するホームレス小谷ってやつは最重要キーマンなの)。



「本を読んでもらうのが手っ取り早いから、自分の解釈でのアピールは余計だ!」的な啖呵を切りましたが、それでも何が書かれてるかの概要は言った方がいいですよね。



では駆け足で。



お金の本質が書かれてます。


昔のお金の捉え方、現代のお金の捉え方に変化が生じてることが書かれてます。


信用というものがどんなに大事かが書かれてます。


それは単に「信用がある人が美しい」という理想論ではなく、「この先生き残るなら信用を稼げ」というリアリズムに落とし込んでくれてます。


オンラインサロンというものの実態を教えてくれてます。


オンラインサロンでまわる経済があることを教えてくれてます。


オンラインサロンが産み出す熱とそこに生きる人たちのハツラツとした姿を教えてくれてます。


人間の可能性を信じ抜き、著者が叶えたい、叶えるべき"新世界"を提示しています。



これら全てを、本当に丁寧に、目の前で西野さんが語ってくれているかのように書き記したものが、『新世界』という本です。


今まで当たり前だった価値観が大きく大きく変化していること("パラダイムシフト"ってやつですね)を教えてくれる超良書。

どの世代も読んだ方がいい、なんなら10代も、いや、10代こそ読むべき本だと思います。


僕はそんなに多くのビジネス書を読んでませんが、おそらくこんなに平易な言葉で語られたものは他にないんじゃないでしょうか。

こんなに"おいてけぼりにしない"書籍がかつてあったんでしょうか。

こんなに自身の体験を惜しみなく教えてくれる本、唯一無二だと思います。



絵本の作り方、美術館建設へのチャレンジ、『しるし書店』や『レターポット』といったサービスの運営ーー。


もし、
「西野亮廣の最近の活動をまったく知らない」
という人がこの本を手に取ったときの驚きはどのくらいのものなんでしょう。

「はねるのトびら」や"炎上"というイメージで止まってしまってる方には、リアルな右フックがキレイに入ったくらいの衝撃があるやもしれません。



だから、是非。


是非その衝撃を味わってみてください。


そして、ご自分の糧にしてください。


この本にはあなたの未来が詰まってます。




西野さん自身も語っていますし、本書にも書かれていますが、実際迫害といって差し支えない仕打ちを受けた時期がありました。西野さんには。

だからこそ、これからもずっと"弱い声の味方"だとおっしゃってます。

僕は、西野さんの1年下の後輩です。

もう15年以上の付き合いになります。

なぜだかわからないけど、ありがたいことに出会ったときから目をかけてもらいました。

いっぱい飲みに連れていってもらったし、いろんなことを教えてもらったし、西野さん主催のライブにも出してもらって、西野さん脚本のお芝居にも出してもらって、お仕事もいっぱいご一緒させてもらいました。

とにかくたくさん笑ったし、おもしろいものをこれでもかと見てきました。

僕は、長年近くにいる後輩だと思います。

だから、本人が受ける風当たりの強さを見ていた1人かもしれません。

その風がいかに冷たく鋭いかを実感する機会もありました。

当時、飲みの席や楽屋で、西野さんを良く思わない言動、、まぁぶっちゃけありましたよね笑

プチ欠席裁判。

最初の方は、話しを振られても「んーまぁ…」とヘラヘラと濁すことしかできませんでした。

本当に情けない話、自分もそこから弾かれるのが怖かったんでしょうね。

「あの人悪い人じゃないですし、何か悪いことしましたっけ?」なんてことを、場の空気を止めてまで言い出す勇気は持ち合わせていませんでした。

同調しないのがせめてもの抵抗。

でも、今考えるとひどいもんです。

お世話になってる先輩の、しかも好きで付き合ってる先輩のことを庇えなかったんですから。

殊更弱いヤツでした。

でも、それでも西野さんは突き進んで行くんですね笑

外野でそんなことが起こってることを知ってか知らずか(「そんなこともあるだろうよ」くらいには把握されてたでしょうが)、関係なしに進んで行く。

本人的にはヘコむこともあったかもしれませんが、僕は西野さんのそんな顔、ハッキリ言って一度も見たことありません。

すると、それを見ているこちらもだんだん勇気づけられていくんです。

たまに出くわす西野批判に対しても、「そんなことないですけどねー」なんて、やんわり否定できるようになってきます。相変わらずヘラヘラとはしてましたが。

やっぱ、よく知りもしないのにすぐ批判てどーなの?って。だってこっちは人となりを知ってるから。

その頃、女の子がいる飲み会(平たく言えばコンパです)でも、

「私、西野好きじゃなーい」

という女子に出くわして、

「いやあの人ほど頑張ってる人いないのよ。たとえばね……」

と説明を始めて、変な空気にしたこともありました。


あれから、少しの年月が経ち、世の中で

「どうやら西野が凄いらしい」

という風潮が生まれていることに、後輩として誇らしさを感じます。

と同時に、逆風を見事に追い風に変えたパワーに心底驚いています(西野さんの理論は"凪"が一番恐ろしく、逆風でも吹いてくれる分にはありがたいというものですが、とは言え!)。


今日も西野さんは『西野亮廣エンタメ研究所』という1万3000人のオンラインサロンのメンバーと、次はどんなことを仕掛けようか嬉々として会議を進めています。


最近、その背中を見せてもらう度に思います。

今まで多くのことを教えてもらってきたけど、受け取るべきものは、出会ったときからずっと示してくれていた。



「自分を信じ抜け」



これだったんだなと。



『新世界』
素敵な本です。

新世界新世界
1,500円
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最後に。

西野さん。

数年前、西野さんを擁護して変な空気になったコンパの飲み代。


あれ、払ってもらえないでしょうか?