すかいうぉーかー -49ページ目

すかいうぉーかー

CRAZY=SPELL−BOUND
















今にも破裂しそうなエンジン音が全身を嬲る



ほんの一瞬でサインボードを確認し、僅かな思考も消し去る勢いで 1コーナーが迫り

少しでも首を上げれば、高圧の壁がスクリーンの前に直撃し
ブルブルと左右に震えるフルフェイスごと、頭蓋が引き抜かれそうに






アクセルを戻す

ブレーキを当てながら、細い針の先のような進入を探り





(よし)



真ん中から少し左に寄った辺りから、綺麗に切り取るように車体を寝かす

向き変えの始まりが、Gを張り
沈んだサスと高性能のコンパウンドが路面を掴んで、全身に安定の手応えを伝える

綺麗にアウトにはらんで 2コーナーへのアプローチを







「ガガッ! ガガガガガガ・・・!!」











「・・・ったくよぉ」







それ以上寝かせられない
軽く車体を起こし、緩んだGを胡麻化しながら もう一度コーナーリングをやり直す

その、空いたイン側をCBRみたいなのが抜いて行くのを
遅いアクセルオープンの、拙い加速の中で見送る






バックステップが、逆に仇になっていた



爪先もコレ以上引けないし、内側にたたむ事も出来ない
いちいち足を引いていては、今の集中は維持できそうも無い





3コーナー


S字






ダメだ

『ハイポイント』の飛び込み
一番通したい速度とラインに入れた途端に、待ち構えたように爪先が擦れる

スライダーの替えなど無く、ブーツはまだ3回しか使っていない
綺麗なもんだ





(ブーツなぁ・・・ 勿体無いしなぁ)





どうにかしようと試行錯誤しながら
また一周が終わってしまう



タイムは、50秒から縮まない








右後方から

引っ張り切った 排気音










「は?」







600

CBRか? R6?




そいつは、俺の立ち上がりの遅さを嘲笑うかのようにスルスルと右から出て来た
コチラも全開には移っているので、かなりゆっくりと


そして












「ガヅッ!」











そのまま左にクロスするライン

フロントがそいつのリヤにぶつけられて、車体が軽くブレた















ナニソレ












何かが入った


かなりデカい音を立てて









おまえさあ






そのまま2台の距離は開かず
もつれるように馬の背に向かって





距離が離れない

離れさせない









「知ってんだよ そこまで突っ込めるのは」





溜まりに溜まったフラストレーションと、憎悪に近い怒りで 頭の中の声が肉食のソレに変わる

アウトに孕んだ600のインにねじ込む









「退けよ」





前に出る
そのまま引きずって


だが、一瞬の逡巡




(それじゃあ、今までと)






減速に混じった、僅かな迷いで
立ち上がった先のSP-INで挿され、また前に出られる






離れようとするテール







「ブンっ」


立ち上がり
ブレーキはかけない
アウト一杯から電光のように倒し込み、イン側のゼブラが左膝の下で踊る


離れたテールが一瞬で縮まる




既にP3のサインは出ていた












ちょっとだけ














「後で、ピットに怒鳴り込まれるよりはイイだろ?」









ホームストレートから、右→右


爪先が路面に当り、嫌な音を立てる

ベストな速度
フルバンクでクリップを







今だけ



今だけ、タイヤの事も 爪先の事も忘れる








テールがフロントに触りそうな距離




「遅ぇんだよ」








ブヂブヂと、タイヤが擦り付けられる音が聞こえたような




分かっていたかのように

一瞬でブチ抜くと


ノーブレーキのまま フルバンクで左に突っ込み
ラインを塞ぎながら、ブレーキを当てる


S字の立ち上がり、滑らない
たまたまなのかも分からない





レインボーから、また右足に嫌な感触を感じながら 綺麗にアウトに


暴れるフロントを押さえ込みながら引き倒し
ゼブラを掠め裏ストレートを立ち上がる



リヤが軽く滑った



知らない


全開に

















PPP


1周の後のピットイン



予選は終わった






R1を停めて、降りたところで
ウッちゃんがニコニコと寄ってきて



「お疲れ 今回の予選はパツが決めました」






「ん? カトーだろ?」













両手を上げて喜ぶ気にはなれなかったが



























1分47秒が

チームのベストラップに刻まれた









(続








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(photo by "lisa-king")








"動かないのは分かっている体"が動かない事へのジレンマ




それは、あった









(1つずつだ)



タイムは54秒に入っていた



だが、それが俺の感覚を狂わせ始めていた





こんな酷い走りで?



穴だらけの隙だらけ
でも、それは分かっているけど 全ては詰められない


速度域が高過ぎるのだ





不思議な感じだった




あの頃は、なんて怖い物知らずだったのか

その裏で、なんて何も見てなかったのか



何度、"たまたま"コケ無かったのだろうか




フル加速に対してすら
未だに、きちんとした体制を作り切れないでいる

そりゃあ、99年型のR6とコイツじゃあ 話は違うが
よく考えたら、俺は自分の07'ですら 本当の全開にした事は無い

タイヤのグリップと、マシンのパワーに任せ
アクセルが「ガツン」とぶつかるまで、開け切った事は無かったのだ





なんて、スムーズに吹け上がるのか
一瞬で到達する、200後半の泥濘のような大気の渦






そうだ
パワーが有り過ぎるんだから、もっと丁寧で繊細に







俺は、体勢とコーナーリングと侵入の速度だけに的を絞っていた

ただの突っ込み勝負なら、抜けそうなのは幾らでもいたが
その先で自分がとっ散らかるのは、目に見えていた






予選タイムが伸びなくてもイイ
カトーのタイムに届かなくてもイイ




もう、そこまで達観していた


ダメなのだ
「何をやっているのか」全て理解してからでないと














だが、少しずつ







20分も経過して、パズルのピースが見え始めていた




喘ぐように吐き出す息で、スクリーンを軽く曇らせながら

切れはじめた集中力の向こうで、車体の取り回しが軽くなり始める




イイぞ
このままだ

まだ、絶対にコケないと 自信を持って言えるまま






徐々に余裕が生まれ始める


コーナーとコーナーの繋がりが見えるようになり
出し切って無いなりの「G」が感じられるように



そろそろか?












「ガガガッ!!」
















(・・・は?)




息も絶え絶えの中
右足の爪先
スライダーの部分に何かが当たった















「・・・マジかよ」





イイ感じで飛び込んだハイポイント
その先で車体を起こし、ラインを外しながら


何かがおかしいとは感じていたが








俺の足は、まだ事故の後遺症で



あと僅か
ほんの10度ぐらい

曲がらないのだと



しかも、そのせいで
フル装備の取り回しがもたつき

爪先も内側にたためないのだと

















こんな所まで来て、気付いたのだった



(続





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泥沼の中のようだった


後ろから殺到するマシンが、次々に俺を抜き去り
「そんなトロくてどうすんだよ」と コーナーの入り口に嘴を突き立てて、一瞬で視界から消え去る

車体のホールドからして難題だった
ツナギとブーツって奴が、ここまで動きを制限する物だっただろうか?




加速減速に耐えたくても、タンクを挟んだ太腿ごと体がズレ
柔らかさの欠片も感じないブーツは、事あるごとにステップから足を外させる




ガタガタの状態から、コーナーに飛び込んでも 全くGは張らず
ラインもくそもない腑抜けた車体が、アクセルのほんの一捻りで次の課題を突き付けて来る


突っ込み
コーナー
立ち上がり


ありとあらゆる所で、後方からのパッシングが左右を駆け抜け
俺の脳みそを蹂躙する



ハイポイントを抜け
回り込んだ複合の中で、焦ったアクセルワークからコースを飛び出しそうになり

それでもなんとか、入った裏ストレート
体制を立て直しアクセルを開ける







世界が歪む







開け切れ無かった
まだ色んな物が"決まって"いない

13500のレブに対し12000でギアを上げて行く

それでも、2ストの250のように吹け上がるエンジンは
一瞬でメーターを260に叩き込む





(まだだ)




かなり早くアクセルを戻す

また両脇を 次々と撃ち抜いて行く高圧縮された弾丸達



心拍数が跳ね上がり
全身から冷たい汗が吹き出す






こんなにも







「いいんだ」



「SP-in」→「out」と、2つの左コーナーを抜け
大きく回り込んだコーナー 『110R』


あの先にはシケインが


また、アクセルを戻す

また、抜かれる
















心は落ち着いていた


ギリギリのところで、糸のように平衡を保つ




焦ってもダメだ

切れてもダメだぞ



もう、あの頃みたいな走りは"やらない"って、決めたんだ



いつもと同じじゃないか

朝イチの暖気
1つ1つ、作り上げて行くんだ




シケイン


想像以上に回り込んだ右に、ガタガタのハングオンで
固まった、速度が落ちるのを待つだけの 全くGの張ってないコーナーリング



確認する


全てを




最終コーナー
大きく右に曲がりながら、長大な登りが空に向かって伸びる

邪魔だと言わんばかりに、追い越しの奔流が俺を置き去りにして
狂ったような音と加速で、急勾配を駆け上がって行く




まだだ
アレをやる前に、まだやらなきゃいけない事がある



じっくりと、時間をかけてアクセルを開け
登り切った先に ホームストレートが地平に向かって伸びていた





(帰ってきたぜ? 菅生)






全身を慣性が引っ張り
Gが押し潰そうとする








そう、感じる事自体が 本当は大事な事なんだ







2週目

1コーナーから2コーナーへのアプローチ
これもさっぱり分からない



いいんだ





それ以上は考えない



遠く緩やかに下る だだっ広い下りの先の3コーナー





広い


つまり、まだ遅い









2回目のS字

また、全然違うライン




体が、マシンに収まらない
ポジションすら決め切れない





ハイポイント


レインボー





裏ストレート
260
戻す 抜かれる


適正な速度
侵入のアプローチ
倒し込み
車体のホールド


意識する
まだ出来ない
当たり前


左 左


スライダー? 擦れるかそんなもん





? 減速してない?


そうか
そのままフルバンクで、シケイン手前まで行っちゃってたような





「うおっ!?」




今度はオーバースピード

フロントが「ガガガガガッ」と暴れ
真っ直ぐ行きそうになるのを、なんとか堪え ヘロヘロと車体を寝かす


グダグダの切り返し
滑る気配すらないままに、惰弱な加速でそれでも200を越えて坂を登り切る







5周

8周









「・・・。」








動悸が穏やかになって行く




変わらず 抜かれ続け
自分の中の理想には程遠い





だが





















サインボードに出る数字は、ほぼキッチリと 1周ごとに1秒縮んでいた


(続






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(photo by "lisa-king")






1周は普通の感覚で約2分


そこから、経験者や上級者はドライコンデイションの路面にレーシングタイヤのコンパウンドを擦りつけながら50秒の壁を破り

ひりつくような速度と転倒の狭間をあえぐように突き抜いて、40秒台の狭くて広大な世界の中でしのぎを削る


更に上級の、国際レベルのライダー達だけが
30秒代の選ばれた領域を見る事が赦される






前日・金曜日の公式練習から乗り込んでいる奴等は、既にある程度の慣らしと攻略を済ませ セッティングも決まっているのだろうが

残念ながら、俺達野良犬は そんな時間も金も無いし
足廻りのセッティングなんて、イジりもしない

ウッちゃんが出したセッティング
それが唯一の基準










(焦るなよ)




いきなりなのだ
マシンの全性能を使う


50秒が切れなくたって、明日への糧にはなる


カトーに言っているのか、自分への戒めか





耐久レース

速い事への憧憬と自負とプライド



様々な





一周が終わり、目の前を次々に駆け抜けていくマシン
レブリミットいっぱいまで引っ張られた、一般社会では有り得ないヒステリックな排気音が 空気に高熱の爪痕を穿ちながら、第一コーナーへと殺到する

モニターの順位が、狂ったように書き換えられていく







ものの10分





「・・・嘘だろ」







モニターを見上げたまま、口を半開きにして凍り付く

トップが40秒を切っていた


その後にも、軒並み40秒近い数字が並んで行く



何だ? このレベルの高さは

あの頃とは、マシンが違うからか?




2分が切れないような、1般レベルの奴はもう居ないってのか



本当に、これがあの6耐なのか?











だが






「カトーさん 50切りそうです!」





残り10分ぐらいだった

慌てて 頭の中の基準を切り替える




凄い
奴だって8年ぶりで、菅生自体が俺と同じ2回目
しかも あの時は雨の中だった
それを、いきなり




キッチリと闘ってやがる






胸の中が熱くなる

そうだよ
これだから、好きなんだ






サインボードを出していたターミがこちらを向き、排気音の壁で何も聞こえない状態で 俺に合図を送る


「P3出ました!」
ノムさんが叫ぶ


あと3周





ヘルメットリムーバーを被りフルフェイスの顎紐を締め
グローブを



血流が加速して行く

待ったなし
一切の言い訳の通用しない 本物の世界










「カトーさん、48秒入りました!」







やりやがった






PPPのサインが出され
程なく入って来たR1が、目の前に停まる



「後は、頼みます」

汗だくだ
息も切れている








俺「いや、無理かもしんねぇ(笑)」














俺は、この状況に真っ直ぐに向き合った正直な気持ちを 最大の賛辞としてカトーに伝えると

R1に跨り
ピットロードをユラユラと走りながら、第一コーナーを睨みつけ




メットのバイザーを「パシン」と下ろして
コースに飛び出した





(続






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マシン
消化器
給油装置

ライダー全員のツナギにブーツにグローブにメット


レース前の車検には、各チームの人員が長い行列を作り

緊張や笑顔や様々な想いが、溢れるように渦を巻いていた





1時間後には予選は始まる

俺とカトーは、そうそうに朝飯を済ますのが仕事となった



タイム計測をアラブさんとターミが中心となって割り振り

ウッちゃんが毎年来てもらっている監督トリオが、明日の給油の準備を打ち合わせ

ノムさんと単車くんが、工具やエアーのリールやタイヤウォーマーの準備を



それをボンヤリと見ながら、紙コップに入ったコーヒーでパンを流し込む




時間の流れが速い
妙に充実した空気が、ピット内に満ちていた


カトーが、服を脱ぎ 装備をつけ始める
緊張が伝わる

だが、同じバイク乗りとしては この時点ではもう何も言う事は無い

実力は折り紙付きだ
後は、どうやって この戦場に馴染むか






サイレンが鳴った

殆ど同時に、各ピットから轟声が上がる





1000cc
180馬力


一昔前のGPレーサーを軽く凌駕する
地上最速の咆哮



鉄骨とコンクリートブロックで造られた建物に反響し、大地が揺れる






タイム計測の光電管に反応する"ポンダー"が、スイングアームに取り付けられ

3分前のアナウンスが、メンバーの緊張と高揚を一気に加速させる






カトー「では」


俺「30分 じっくり使って来いよ?」






コントロールタワーに向かうテールを送り出し
衣服を脱いで、アンダーアーマーのインナーに着替える

久しぶりのツナギは、全く違和感なく体にフィットし
ブーツの感触を確認しながら







(どうすっか)






公式予選は1時間
ウッちゃんは本当に走らないので、2人で30分ずつ


岡山からでも6年だ
間には事故とリハビリも、重くのしかかっている





ここに来て、妙に冷静に きちんと物を考えている自分に気が付いた


コースを、見たからだ
公道との領域の違い


カトーは元々理屈っぽくて、筋道を立てたがるタイプだ
だが、根っこでのバイクとスピードに対する考え方は 俺と変わらない

奴が今回、似合わない程に緊張を見せている裏で きちんとした"想い"を持っているのは伝わって来てる




サイレンが鳴り響き
数10m向こうで、一斉に爆音が






モニターに、次々にコースインして行く車影が映し出され

数分の後に、タイムと順位を流す方のモニターが 猛烈なスピードで数字の羅列を並べ立て始めた





"top speed"


















「・・・あのバカ(笑)」







実速


掛け値無し













カトーは


いきなり裏ストレートで
200km/hで、突撃のラッパを鳴らした



(続





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蓮田に23時集合

今回は、この時点で既に空気が熱を帯びていた




上手く振り分けられ、4台の車にスムーズにピックアップされた14人
初対面・数回目・数年目とバラバラではあるが、ある程度の遠慮を除けば 俺かウッちゃんの線から集まっているので問題もなく

無駄にダラダラせずに出発し、4時間程で 真っ暗な「スポーツランドSUGO」のゲート前にに到着した



軽く仮眠を取ると、程なく5:30のゲートオープン

遊園地の敷地内のような、山の中を登る道が ゆっくりと視界の中に浮かび上がって行く




そんなに細かい事は覚えていないが
シケインの下をくぐるトンネルで、心臓がドクンと鳴る

まるで、示し合わせたようなタイミング
右手の山の端が白み、空が青くなって行く


日の出の瞬間

ウイナーズサロンが白い姿を現し
ハイエースの運転席側の眼下に、3~4コーナーからS字に上がっていく 広大な丘陵が広がった







早鐘





9年だ








手伝いでも何でもなく

自分が走る為に



一番出たい奴と
一緒に来て 手伝って欲しい奴等と




大事な事以外は、物覚えの悪い俺が

覚えている




コントロールタワーに向かう、少し色の黒いアスファルト

グランドスタンドから1コーナーに向かう景色

S字の切り返しから、レインボーに向う速度とバンク角と距離




それは、多少の誤差はあるかも知れなくても





レースなんて、嫌々やるもんじゃない

サーキットなんて 誰かに迷惑をかけてまで来るところじゃない

家族にイヤミを言われてまで




色んな人の 色んな事情






心の態勢までは
なかなか整わない人生



























































ピット前に車を停め
みんなで荷物を下ろし


場内の案内アナウンスや、他のチームの喧騒の中


テントだ椅子だ工具だ装備だと、あっという間に 耐久を闘うための基地が出来上がっていく




これはもう、ウッちゃんが居なかったら成立しない空間だ

コンクリートの土間に敷くロールカーペットや、ツナギをかけてそのまま車検に持って行ける 車輪付きのハンガーラック


ピットロードの向こうのピットウォールのサインボードを出す所にまで
2機のモニターと雨風を避けるテントみたいな、簡易型の屋根が組まれ出した時は思わず呆れた


死ぬ程働いて、全力で遊ぶ

止まったら死ぬ回遊魚みたいな男は、7年間 6耐に出場し続ける間に
ここまでの空間を作っていたのだ





その妹は、第三ライダーの嫁として
同じ血筋の娘として

ハキハキと、食材や調理道具やインスタントコーヒーやポットの準備をし
一緒に来たタカ坊(二男)を、みんなで遊びながら子守する






昔は

人手も経験も装備も準備も
全てが、若く拙く素人臭く



自分達自身もまた

ライダーとして 熟成とは程遠い
ある意味での「現役」という、何も見えていない 白く綺麗な霧の中で 元気に走り回っていた




一段落


1人で抜け出し、1~レインボーコーナーまでが見渡せる丘に向かって歩いて行く


あの時は
レース自体が初めてで

でも、イリーガルな290からフルブレーキしてコーナーに突っ込んで行く事は知っていて





生涯最大の「ブチ切れ」


1分45秒


転倒










コースを見た瞬間に分かった

「あっ、無理だ」





これは、今の俺には「ポン」とは 出せない

コース幅、距離、使わなきゃならない R1の性能の領域




時間がかかる




何故なら

























俺は今日

このコースを「攻略」しに来たのだから




(続






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