こんだけの距離を走り
知らない土地のキャンプ場で、仲間達が待っている
そういうのがやりたかった
最後の気力を振り絞って
荷物を両腕パンパンに持ち、奥に進むと 吊り橋があらわれた
綺麗だ
視界に入った全てに感じた
川床まで丸見えの、清涼な川は
子供が駆け回っても全く問題ないような丸石と砂に囲まれ
透明で明るい緑の草木、影の感じられない自然のモニュメント
倒れ込みたいのを堪え、皆のテントの横に自分のテントを設営する
折り畳み式の棒をクロスさせて部屋になる布に通し、自立させ、フライシートを被せる
凄く良く出来ていた
こうなるのを見た後では、畳んだ状態が大きくも重くも感じない
エアマットを膨らませ、シュラフを広げて放り込み、他の荷物も全て入れると
俺は靴下を脱ぎ、短パンに履き替え、川にダッシュした
素晴らしく、絶妙の水温
蒸し焼き寸前の四肢を、キリッと冷水が締めてくれた
そのまま、身体の熱が引くまで浸かり
みんなの所に戻る
皆で
薪を割り 野菜を洗って皮を剥き 火を起こし 肉を焼く
蜩が鳴き ウッちゃんがコーヒー豆をひき カトーがアマゴを釣って来た
プルタブを引き 帳は落ち
蚊が居ない 焚火とランタンの光
こんなに
こんなに上手くいって良いのだろうか
テントの中は快適だった
エアマットは気持ち良かった
シュラフは最高の寝心地だった
きっと
これ以上の夜なんて無い
思い立って良かった
調べて良かった
今までの経験値があって良かった
積み重ねた技術と知識が
“バイクに乗って良かった”
そう思える体験が
また1つ
(続













あれじゃ、“いつもの”ツーリングと変わらないじゃないですかっ!!!」









