ラウンジで、どのような邂逅が行われているのだろう
それだけでも、楽しくなって来るが
俺らは俺らの1日を進める
両親と共に
式のリハーサルをそそくさと行ない
脇の小部屋に入るとほぼ同時に、出席者の入場が始まる
まずは、俺が1人で行く
足音が大体中に入ったと思ったら、すぐに扉の前でスタンバイし
インカムで連絡し合うスタッフ達の、隙の無い進行に従い
ガラの悪い坊主頭が、似合わないタキシードでバージンロードに踏み入る
もう、自分の頭で考える事は何も無い
列席者の方に向き直ると
うわ
そうそうたる
いや、そんなもんじゃ済まない
嫁キン側も、例の動画に沢山送って貰っていて
それが半端なく面白いのばかりだったので、殆どの人の顔が分かるのだが
それにも増して、俺側
非道い
非道過ぎるwww
そりゃ、一見 そんなに柄悪いのは居ないですよ
でもさ、分かる人には分かるような
『目が違う』のしか居ないんだよ
バイクにしてもDuoにしても
素人じゃないっつーか
ひと癖とか、そんな可愛いもんじゃない
だが、そんな事も一瞬
すぐに、集中する
多分、顔に出てただろうが
俺は、完全に走ってる時の状態になっていた
人前式なので、コチラで選んだ10人が薔薇を1輪ずつ持って歩き
立会人を頼んだ滋賀の夫妻が署名や宣言のスピーチ
チェッカーは近い
一旦退場
前室から、もう一度場内
そして
怖いぐらいの快晴
そりゃそうだろ
メンツもメンツ
そして何より
俺は、これから共に歩んで行く伴侶の笑顔と
眩しい青空を交互に見ながら
花びら塗れになって、階段を降りた
(続