この前に比べれば、流れは良かった
首都高でTIPE-Rをオシャカにしたと言うケースのRS(Fit)のケツについて
2号線を上がり
1周して、前に出る
Yが遊びで乗って来た299ccのレオナルド(エンジンはマジェ)が、ピンボールの玉のように 車と車の間を跳ね回り
短パン Tシャツ サンダル姿の、ナメ切った背中が
狂ったピエロのように、狂気のステップを刻む
足首の骨が割れてるらしいが、待つ事を憎むような速度で 殆ど真横に車間を撃ち抜いて行く
Yの運動神経の良さは異常だ
鳥目で、良く見えないと言いながら
車と車の距離と速度差を的確に射抜き、綺麗にタイヤを潰してコーナーへと飛び込んで行く
コイツの走りを、後ろから眺めているのは結構好きだ
整備から上がって来たR1は、何処が変わったかと言えば よく分からないが
少し足廻りが硬くなったような印象と
アクセルのレスポンスが、異常によくなっていた
"こんなに、加速するバイクだったのか"
買ってからは5年が過ぎた
少しずつ、汚れやヤレは降り積もって行く
Tシャツの袖口を撫でる、夏の夜風
夜気に浮かび上がる、副都心のきらびやかなネオン
こういう夜は、バイクにはうってつけだ
汐留の手前で前に出ると、溜め込んだパワーを解放
この前までは"一瞬の溜め"があったが
蜉蝣のように、ドライバー達の視界から消え
オービスを横目に 京橋の左
工事が無い
ベタりと寝かせて、アップダウンするうねりにタイヤを撫で付け
ほんの僅かな手首の返しで、自在にアウトに孕む
銀座のストレート
力の塊が、ダイレクトに路面を蹴る
簡単に200を越すのを横目に、江戸橋の分岐でフロントを路面に叩きつける
"・・・そうか、飛び出す瞬間に発射台の準備が出来てるんだ"
紳士的な暴力
飴のように溶け崩れる夜景
この気持ち良さは、アドレナリンを引っ張り出す
エアクリーナーとプラグか?
それとも、他にもなんかやってくれたのか
分からないと言っても、スイングアームのリンクのカラーは 錆び付いていたらしい
5号線手前
既に160を越えて、右に左に跳んではいるが
ここからのこの出足なら すり抜けに躊躇いを感じない
頭の中でイメージしたラインを、そのまま具現化出来る
気が付けば、1人で先行し
タクシーの先
左に寝かせたまま、ウインカーを"右"に出し
右手の一捻りで、右に孕みながら抜き 更に深くリーンして抜きざま
左に切れ込んでもう1台も抜く
抜き去った瞬間に、風が肩を持って行く
別に 危なくは無い
アンタらから見たら、知らないが
俺らから見たら、まだ全然
派手な減速はしない
あくまでも、気持ち良い範囲で
流れを、止めずに
アベレージを上げて行く
仕事も 結婚も 育児も 税金も
"たまには、イイじゃないか"
いい歳した大人達の
ほんの短い ダンスパーティー
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