昨日の津波を発生させた地震はM8.8(2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震はM9.0)の大地震。
場所はカムチャッカ半島沖で深度は20.7㎞。
その後もM6.9、M6.3はじめM5以上の余震が続いています。
津波が起こるメカニズムについてはこの動画が分かり易いと思います。
- 1分30秒くらいのところで海のプレートは陸のプレートよりも重い事が述べられていますが、海洋プレートは玄武岩質で構成され、密度が高く、厚さが薄いです。一方、大陸プレートは花崗岩質や玄武岩質など様々な岩石で構成され、密度が低く、厚さが厚いです。
このため二つのプレートがぶつかり合うと、密度が高い海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込む現象が起きます。
津波の速度は私たちが思っている以上に速く、水深が深いとジェット機並みです。
深い所ほど速く、水深が浅くなると遅くなります。
津波の波長は数Kmから数100Km。
何度も押し寄せることもありますし、陸地に近づき遅くなった波に後から来た波が追い付き、より大きくなることもあります。
ちょっと面白いなと思ったのがこの投稿です。
津波の進み方は私たちが思っているよりも複雑なようです。
日本の「津波注意報」が
— TOHRU HIRANO (@TOHRU_HIRANO) July 30, 2025
なかなか解除できない理由
ロシアの巨大地震の震源地から直接、日本に津波が来てるのとは別に、震源の南側の深海6000m付近には海底に山が連なっていて、その高さが4000m級だから、それに津波がぶつかって日本に来てる
太平洋で「津波が反射する」複雑な動きが起こってる pic.twitter.com/ZJiPO59iw2
上のXに書かれている、カムチャッカ半島に伸びている海底の山々は「ハワイ―天皇海山列」といいます。
この「ハワイ―天皇海山列」がどうしてできたかというと「プルームテクトニクス」の分野になります。
「プルームテクトニクス」では南太平洋に周辺より温度が高く上昇するマントルの巨大なスーパープルームがあり、これが太平洋プレートを動かしています。
ハワイには下図のようにホットスポットがあります。
そして噴火し火山ができますが、プレートの移動によってホットスポットから離れてゆくと、プレートがマントルに対する浮力が減り、海中に沈みます。こうしてできたのが「ハワイ―天皇海山列」です。
さて一夜明けた今日のSNSでは、津波警報を誤報だとか大げさだというような投稿もありましたが、津波の威力はすさまじいもの。
決して舐めてはいけません。
出来るだけ早く非難するしかなさそうです。






