私はよく皆さんのブログを拝見するように心がけている。


鬱と双極性障害の方々のブログを読ませてもらう事が多い


良い先生を探して初診で印象を判断し、気に入らないと別の病院やクリニックに行く事をドクターショッピングと言う


私は20年以上製薬会社の営業マン
(MR)だったので、何百人ものドクターと接してきた。


MRは基本的に自分の会社の製剤の処方依頼をするのが仕事なので、
患者重視のDrは忙しいので、敬遠される。

昔、担当して挨拶だけしかしていない病院に胃腸炎なのかな、ものすごい腹痛で夜中に妻に連れて行ってもらい、
そのまま2日ほど入院した事がある

内科のDrでものすごく愛想の悪い先生が担当だった。1度挨拶しただけなので、そのDrは私をMRとは気付いていない。

しかし、そのDrは私のところに日に何度も様子を見にきてくれた。

普通1~2回で良いはずの具合なのに
4~5回は来るのだ、正直また来るかぁと思ったぐらい様子を見に来てくれた。

その時に医局で見せる無愛想な態度と患者に真摯に向き合うそのDrのギャップに驚いた

Drは十人十色で全然性格が違うし、
診療科によっても性格がまるで違う

救急救命や外科、整形外科のDrは患者がみるみる良くなっていく様を見ていく事が出来るので、それが生きがいだと良く話してくれた。

忙しいしオペのリスクも高いのに、
体育会系の性格でエネルギッシュである

他の科も説明していたらキリがないので辞めるが、

担当していてこのDrは人間性や性格、プライドなど問題あるよなぁと思う事は少なくなかった

でもどんなに無愛想でも、開業して儲けを重視していても、これだけは言える。

『 医者は患者を心底から治したいと願って治療をしている 』という事

あと、皆さんに知ってもらいたいのは、精神科と小児科は開業しても儲からないという事

診療点数と言うのがあってこのふたつの科は大変なわりに高い医療費を取れないのだ。

特に私がお世話になっている精神科
(メンタルクリニック)と呼ばれる精神科医は、みんなの重い話を1日中毎日何十人と聞かされて、それほど患者は高額な診療代を払っていない事からも大変な職業だと理解出来る


精神科担当のMRに聞くと患者を強く心配してしまう医師は自分も精神的疾患になってしまうケースも稀ではないとの事


どうして良くならないんだ!

ヤブ医者だ!

薬の選択が悪い!

いつまで待てば治るんだ!

と怒っている方のブログを読む機会があるが、鬱、双極性障害、統合失調症、パニック障害等は

脳の疾患なので、医学的にも進歩が遅く、解剖の機会も少ないし、臨床データも取りにくく、良い診断機械もなく、製薬会社も特効薬はつくれていないのが現状なのだ。

大昔のアメリカなどでは、死刑確定の囚人に死刑免除の確約のもと、
意識を保ちながら頭を開き、質問しながら脳の電流変化や神経伝達物質の測定など出来たようだが、今は流石に
モラル的に無理!

私は15年前から鬱と付き合って来たけど、昔の三環系の抗鬱薬はきつかったよ。

手足の痺れや震えが止まらないんだ。

いくら主治医に訴えても、これしかないから我慢してと言われ、
接待の席でビールを持つとすごく震えてしまってとても恥ずかしかったし、
毎日副作用と戦わないといけなくて、
とてもツラかった

精神科領域では何年か待てば、
もっと効果の出る薬も発売される予定なので(根拠は明かせないけど)
今はつらくても、主治医と上手く付き合いながら、もう少し待ちましょう