災害発生後の避難生活において「水・食料」「医薬品」「仮設トイレ」などの
問題がひと段落すると、次に気になりはじめるのが身体の「衛生管理」です。

世界一「清潔」な環境で生活している、現代の日本人および日本在住の人々に
とって、「入浴ができない」「髪が洗えない」といったことは、平時には想像
できないほどの「ストレス」になります。

とくに夏場は、入浴できないストレスがたまり、体調を崩してしまう被災者が
多くなります。
やはりふだんから、災害時に役立つ「衛生グッズ」をそろえておきたいもので
すね。

さいわい、近年増えているドラッグストアには、便利な衛生グッズが豊富にそ
ろっています。

【ウェットタオル】
 「ウェットティッシュ」は、いまやふだんの外出時にも携帯するほどの、衛
 生グッズの「定番」。
 しかし、さすがに顔や身体の汚れを落とすとなると、役不足の感は否めませ
 ん。そんなときに役立つのが「ウェットタオル」です。
 もともと介護用だけあって、肌ざわりや使い心地も悪くありません。
 またサイズも新聞紙半面ほどなので、ウェットティッシュよりはるかに実用
 的です。
 なお皮脂の汚れが気になる場合は、「洗顔シート」などと併用すれば効果倍
 増です。

【ドライシャンプー】
 ドライシャンプーとは、水を使わずに洗髪できるシャンプーのことです。
 ドラッグストアでは「介護用品」のコーナーに陳列されることが多く、ミス
 トタイプ(霧状)とムースタイプ(泡状)のものがあります。
 使い方はシャンプーを髪につけてタオルでふくだけです。
 さすがに風呂場での洗髪とくらべると、汚れ落ちの点では見劣りしますが、
 避難生活でのストレスを軽減し、心身ともにリフレッシュできること請け合
 いです。

以上紹介したグッズは災害時のみならず、水道工事による「断水」などで水道
水が使えないときの「お助けアイテム」としても、心強い味方になってくれる
ことでしょう。