昨日の午後、芸劇に行ってきました。都響のCプロ。プログラムが私的にストライクであったことから、1回券を買っての参戦でした。チョイスしたお席は2階H列8番。

ビアの奏者の手が見えるロケーションです。出演とプログラムは次のとおりでした。友人Y氏より前日のAプロ(同じプログラム)が、大変に良かったとのラインをもらい、大いに期待して会場に向かいました。

 オケの並びは弦は通常に近いものでしたが、第2ヴァイオリン後方にワーグナーチューバ、その向かって右隣にホルン、その隣、中央やや左側にトランペット、その右にはトロンボーン、チューバという金管の布陣でした。

 

 出演 指揮 大野和士

    ピアノ ポール・ルイス

 

 プログラム ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番
       ブルックナー 交響曲第7番 WAB107(ノヴァーク版)

 

 前半のピアノ協奏曲、ソリストはポール・ルイス、以前、他の楽団との共演で聴いたことがあります。とはいえ、その印象は全く残っていなかったのですが。。。今回聴いてみて、改めてその素晴らしい才能に気づかされた次第です。ベートーヴェン、シューベルトが十八番ということで、今回はまさにそのプログラムです。彼の指から生まれる音は、一音一音がのびやかで、くっきりとした印象を聴き手の心に残します。第2楽章は、まさに絶品で聴き惚れてしまいました。最終楽章の最後に出てくるフォルテシモの部分は、ほんとうに強烈な印象を与えてくれました。素晴らしいピアニストですね。この人の演奏で、ベートーヴェンのピアノソナタを聴いてみたいものです。アンコール曲はやはり十八番のシューベルトでした。アルグレットハ短調D.915でした。

 

 さて後半のブルックナー、まさに最高でした。冒頭の弦のトレモロに続いて中低域の弦が主題を奏で始めると、途端に脳内に電流が走り、はやくも恍惚とした状態に。そして曲全体を通じて金管楽器が強烈で、響きの余韻が素晴らしかったです。また、フルートも良かったです。広い芸劇の空間が均整の取れた大音響に満たされる様は、まさに圧巻、最高の出来だったのではないでしょうか。そして最後の盛り上がりを迎えると、身体に電流が泣かれたようなここちよい震えを感じた次第です。

 

★★★★★

 

今日はオペラシティでブル8です。7番、8番を連続で聞けるなんて最高!!!