昨日、標題の公演に行ってきました。チョイスしたお席は2階Cブロック8列19番、オケの並びは対向型で、コントラバスは第1ヴァイオリンとチェロの後方に位置していました。

 出演とプログラムは次のとおりでした。会場には若い女性の姿が目立っていました。ピアニスト目当てでしょうか。あるいはオーケストラメンバーの関係者でしょうか。小生の席の後ろあたりから女性のブラボーのかけ声も聞こえました(不慣れな感じではありましたが。。。)。これはピアニストに向けたものだったかと。

 

 出演   指揮:マンフレート・ホーネック
      ピアノ:ティル・フェルナー
      PMFオーケストラ

 

 プログラム  モーツァルト:ピアノ協奏曲第22番 変ホ長調 K. 482
        マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調

 

 さて、前半の協奏曲、オケは控えめながらもいい音を出していました。そしてピアニストがまた良かった。高域は煌めくような音で、しかもキンキンしない響きでした。またクリアーで透明感の高い、そしてしっとりと落ち着いた響きにはすっかり魅了されてしまいました。とにかく、音がきれいだなと思いました。オケとの相性が抜群に良かったと思います。アンコール曲はシューベルトの「4つの即興曲」 より 第2番でした。これまた素晴らしかったです。繊細さが心を揺さぶりました。

 

 後半のマーラー。出てくる音は透明感が高く、柔らかで、聞いていて大変心地よい者でした。情念のようなものは全く感じさせず、いかにも最近の傾向を反映しているようにも思われました。トランペットはとても堂々として外連味のない吹きっぷりがなかなか良かったです。そして、ホルンのソロ。とにかく上手い、と感じました。伸び伸びとしていて、抜けも良く、とにかく素晴らしかったです(2回ほど微妙な部分がありましたが、瑕瑾ですね)。また、弦も良かったですね。音が大きいわけではないのですが、しっかりと音が飛んできていて、こなれの良い音でした。指揮者も各楽章の間を、結構しっかりと時間を取り、場内がシンとするのを待って次の楽章の演奏を始めるといった進め方で、オケの面々もとても落ち着いていたと思います。

 

アンコール曲はR. シュトラウスの歌劇「ばらの騎士」作品59 より「ワルツ」でした。

 

いやいやとても、感動させられましたです、ハイ。

 

★★★★★