さきほどサントリーホールからもどりました。この日はTSOの公演、1回券を買っての参戦です。指揮はジョナサンノット、プログラムは以下のとおりです。チョイスしたお席は2階C5列23番。オーケストラの並びは、ラヴェルは弦、管ともにこぢんまりとしていてティンパニー、トロンボーンはなし。一方、7番は大編成で、第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリン。コントラバスは第1と、チェロの後方。その隣にホルンとワーグナーチューバ、チューバ、真ん中にトロンボーン、その右隣にトランペット、中央もっとも奥にティンパニーでした。 1回券を買ったのは、無論、ジョナサンノットが振るブル7を聴きたかったからでありますが、今夏から今秋にかけては生誕200年を記念してでしょうか、ブルックナー祭り的状況です。7番だけでもTSO、都響、新日と続きますし(この2つはチケット購入済み)、8番、9番も外国オケを含めて少なくありません。最初の7番を聴かねば、という思いからでもありました。

 

 プログラム  ラヴェル:クープランの墓(管弦楽版)
        ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 WAB 107(ノヴァーク版)

 

 さて、この日はまず弦楽器がとても素晴らしかったです。第1楽章冒頭の弦のトレモロの後に始まる主題の演奏が、最高に美しくて天にも昇る心地でした。そして第2楽章の葬送的な部分の次に現れる穏やかな部分、これらは中低域の弦ですね。そして第4楽章のヴァイオリン。素晴らしかったです。中低域の弦は、これ以外にも管楽器をしっかりと支える基盤にもなっていましたね。木管ではフルートがいい音を出していました。全体として緻密な演奏だったと思いました。

 第1楽章終盤と第4楽章の金管楽器も素晴らしかったですね。だんだんと音量が増すところでは限界を感じさせない音量パワーアップで、限界感を感じさせないところが素晴らしかった。まだまだ音が出るんじゃないかと思わされました。終演後には大きな拍手とブラボーのかけ声が盛んに送られ、ジョナサン・ノットは再度舞台に登場、残っていた聴衆は、ますます熱い拍手を送っていました。

 

 

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