4日の木曜日、都響の定期演奏会に行ってきました。いわゆるB定期です。出演とプログラムは次のとおりでした。
出演 指揮:ヤクブ・フルシャ
ヴァイオリン:五明佳廉
プログラム ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 Op. 26
ブルックナー 交響曲第4番 変ホ長調 WAB104 「ロマンティ
ック」(コーストヴェット:1878/80年)
指揮者のヤクブ・フルシャが都響から暖かいメッセージでもって送り出され、そしてまた都響を振る機会が訪れるとは。両者の関係が少なくとも悪くはない、ということなのでしょうね。それにしても都響時代は青白くてひょろっとしていた印象でしたが、随分たくましくなったように思われる風貌でした。欧米のオケをたくさん振って経験を積み、成長したのですね、きっと。
前半は協奏曲ということもあり、オケはやや抑え気味でした。五明佳廉さんのヴァイオリンを聴くのは初めてです。やはりといいますか、小生のキープしているお席(2階Cブロックの通路際)では、ソロヴァイオリン+オケの場合はかなり厳しいものがあります。それでも演奏する姿からは情熱的であることが知られました。アンコール曲は「ピアソラ:タンゴ・エチュード第3番」でしたが、演奏するにはかなり難しい曲だなと感じさせられるとともに、それを難なくこなす五明さんには大いに感心させられました。
後半のブルックナー。前の週にMETの演奏を聴いたわけですが、その印象が強く残っていて、演目は異なるもののやはり比較してしまいます。都響の方がやや荒く感じてしまいました。その原因の1つは金管、とりわけホルンの出来です。そしてもう一つは小生の席では、金管と弦のバランスがやや悪かく聞こえたということでしょうか。金管はかなりの音量でしたが、十分な厚みを感じなかったのは、ややバランスを欠いたことに起因するのかなぁ、などと思っていました。
来年以降もヤクブ・フルシャは都響を振るのでしょうか。もし降るとすれば、より一段と貫禄を付けて来日・演奏してくれることでしょうね。楽しみにしていたいと思います。
★★★★
終演後には、友人Y氏と居酒屋にて一杯。隣り合った大学生2人組(おなじ公演に行っていた)と知り合い、楽しいお酒になりました。Y氏はビールの後は例によって日本酒、諏訪の銘酒「真澄」を楽しんでいました。2人組も日本酒を頼んでいましたね。Yさん、11月の大阪遠征、楽しみにしていますよ~。