昨日はNHKホールへ。土曜の原宿駅、そして代々木公園は人、人、人でぎっしり。その中を他の人にぶつからないようにして歩き、NHKホールになんとかたどり着きました。

 普段、A定期、C定期は一回券をチョイスして行くことはままありましたが、今回は久しぶりにシーズン定期を買ってみました。この日の指揮はファビオ・ルイージ、プログラムは次のとおり、オール・メンデルスゾーンプログラムでした。オケの並びは普通に見られる配置でした。

 このシリーズは60分程度で完結するもので、それでは短いということからでしょうか、開演前に室内楽が演奏されています。この日はラヴェル(竹島悟史編曲)の「マ・メール・ロワ」でした。楽器の構成はクラリネット/小クラリネット(持ち替え、以下同じ)、ファゴット/コントラファゴット、トランペット/フリューゲルホルン、トロンボーン/ユーフォニアム、打楽器の構成でした。なかなかいい演奏だったと思います。 

 

  プログラム

    メンデルスゾーン「夏の夜の夢」の音楽-「序曲」「夜想曲」「スケルツ

             ォ」「結婚行進曲」
            交響曲 第5番 ニ短調 作品107「宗教改革」

 

 前半の「夏の夜の夢」は、4月の新日本フィルハーモニー交響楽団 第655回定期演奏会で聴いているために、かなり耳になじんでいます。今回は純粋にオーケストラによる演奏でした。また、後半の「宗教改革」ですが、30分位の曲です。滅多に掛からないこの曲ですが、小生もライヴで聴くのは三回目くらいかと記憶しています。

 まず前半後半ともにN響の音がすばらしいものでした。各パートの音ではホルン、フルート(特に後半)、ファゴット(同)が絶品で、バランスを損なわないでいて、それでいて堂々と自己主張をしていました。それらの音に魅了されました。また、弦5部が素晴らしく、全体のアンサンブルも言うことなし。

 周知のようにメンデルスゾーンの交響曲をできた順に並べると1→5「宗教改革」→4「イタリア」→2「賛歌」→3「スコットランド」となります。こうしてみると3番、4番の演奏される割合が突出していますね。あまり掛からない曲の中では、小生は「賛歌」が大のお気に入りです。そして「宗教改革」を聴いてみて、また聴いてもいいな、と思った次第でした。今回は改めて音の良さに感動させられ、NHKホールを後にしました。

 

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