16日金曜に、都響の定期演奏会Bシリーズに行ってきました。出演とプログラムは次のとおりでした。オケは例によって「インバル並び」でした。

 

出演

  指揮:エリアフ・インバル
  語り:ジェイ・レディモア
  ソプラノ:冨平安希子
  合唱:新国立劇場合唱団、東京少年少女合唱隊

 

プログラム

  ショスタコーヴィチ:交響曲第9番 変ホ長調 Op. 70
  バーンスタイン:交響曲第3番 「カディッシュ」 [日本語字幕付き] 

 

 何となくではありますが、2月の各楽団のプログラムを眺めますと、「難しい」曲が少なくないように思われます。2月は、そういう月なのでしょうか。この日のプログラムもそうで、タコ9も、「カディッシュ」も自分から意欲的に聴こうかな、とは思いません(そうでない方もいらっしゃると思いますが、失礼!!)。

 シリーズのプログラムに組み込まれていることから、聴きに行くわけですが、タコ9は、ひなびた感じがして、また聞きに行ってもいいかな、という感想です。とはいえ、パンフによればショスタコーヴィチは、この曲を書いたばかりに批判を浴びてしまったのだとか。スターリン時代のことですから、本当に命取りになるところだったのです。9番が素朴でひなびた感じの曲だったのが受けなかったのでしょうか。彼は否応なく右顧左眄せざるを得ず、ソ連共産党からの毀誉褒貶も著しく、大変な環境に身を置きながら、作曲を続けた強さはたいしたものだと思います。

 

 さて、後半の「ヵディッシュ」、やはりパンフによればインバル/都響は、8年前にも演奏しているそうです。それにしても大規模な編成、100人余もの大合唱、そしてナレーションまで入るこの曲は、交響曲の進化形なのでしょうか。平和への希求を訴えるこの曲、今はウクライナとパレスティナでしょうか。とはいえ、小生は初めて聴く曲、予習はしましたがなかなか…です。ただ、ライヴはやはりよいですね。難点は、字幕の回転が速すぎて、なかなかついて行かれませんでした。

 

 それにしても、インバルはお元気ですね。終演後に花束を贈られていましたが、誕生日だったのですね(1936年2月16日生まれ)>なんと88歳です!!!。次回はマラ10を聴きに行きます。

 

 終演後、友人Y氏と、居酒屋で一杯。小生、翌日に重要案件を抱えていたため、日本酒はなし。Y氏は沢野井、他をチョイスしていました。

 

★★★★1/2